佐々木則夫氏　敗戦から中4日、森保監督がうまくベテラン活用

W杯アジア最終予選B組   日本1－0中国 （ 2021年9月7日    カタール・ドーハ ）

＜中国・日本＞前半40分、先制ゴールを決める大迫（左）（C）JFA
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　【佐々木則夫　視点】森保監督がベテランをうまく活用して選手に意図をよく伝え、初戦で負けた後遺症を払拭（ふっしょく）して勝つことができた。中国が日本をリスペクトして守備的に来たこともあるが、日本が相手守備ラインとGKの間のスペースをうまく使っていい攻撃ができた。

　森保監督はスタメンの変更を4人にとどめた。初戦の経験ある選手をベースに課題を修正して臨もうと考えたと思う。吉田や長友らを軸にメンタルを前向きにさせて、チームとしての戦い方を共有した。中4日のアウェーで時間もなく、同じ選手を使った方が「どこを反省すればいいか」はよく伝わる。吉田や長友のバランスの取り方などによく出ていた。私が監督時代のなでしこジャパンも、オンザピッチの澤や宮間、オフザピッチの山郷らベテランが、選手が一枚岩になるために働いてくれてチームが成長し、タイトルを獲得した。10月の2試合が重要になるが、W杯へ向けて期待したい。（元なでしこジャパン監督）