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中田浩二氏 決勝ゴールの大迫、駆け引きと起点の役割さすが

[ 2021年9月9日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本1-0中国 ( 2021年9月7日    カタール・ドーハ )

<中国・日本>前半40分、先制ゴールを決める大迫(左)(C)JFA
Photo By 提供写真

 【中田浩二 視点】日本は前の試合よりはコンディションも良く、相手守備陣の背後を突く運動量も豊富。ボールが動き、テンポも良く、チームとしての狙いも明確だった。決勝点は伊東が右サイドを突破し、クロスを大迫が合わせた。ボールを動かしても相手の守備が崩れないので、伊東が中国守備ラインの裏のスペースを使って1対1で勝負。その段階で大迫は「クロスが来る」と確信し、スピードを上げて斜めに走り、相手の前に入ってオフサイドにならないように相手をブロックして右足で合わせた。伊東とのいい連係と、ゴールを奪うポイントを知っている大迫らしい駆け引きから生まれたものだ。

 初戦はオマーンが引いて守備を固めてスペースがなかった。中国は8人でブロックをつくっているものの、甘さがあったことは幸いだった。オマーン戦より大迫にパスが入り、起点の役割はできていた。日本代表は決定機の割に1点しか取れなかったが、最終予選は楽な試合などなく、勝ち点3を取れたことが一番だったと思う。(元日本代表DF)

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