×

森保ジャパン、試練の幕開け 南野は欠場危機、板倉は離脱…W杯最終予選オマーンと初戦

[ 2021年9月2日 05:30 ]

W杯カタール大会アジア最終予選   日本―オマーン ( 2021年9月2日    パナスタ )

森保監督(右から2人目)の話を聞く日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 いきなり森保ジャパンに試練――。2日にW杯カタール大会アジア最終予選の初戦オマーン戦に臨む日本代表は1日、パナソニックスタジアム吹田で最終調整を行ったが、MF南野拓実(26=リバプール)とMF板倉滉(24=シャルケ)がコンディション不良で欠席し、板倉は離脱が決定。DF昌子源(28=G大阪)の追加招集が決まった。DF冨安健洋(22=アーセナル)とMF守田英正(26=サンタクララ)の欠場も決まっている一番は、総合力を問われることになる。

 W杯最終予選の開幕前日に激震が走った。アジア予選で絶好調のエースと、東京五輪で成長を遂げた新鋭が練習を欠席。板倉は深夜に離脱が決まり、南野は欠場する可能性が出てきた。森保監督は前日会見で「いろんな想定外のことが起こる」と覚悟を口にしたが、7大会連続のW杯への第一歩で試練が訪れた。協会広報によると南野は左大腿部、板倉は右脚付け根に違和感を訴えたという。

 2人とも8月31日の練習で痛めたもようで、この日、大阪府内の病院で検査。離脱には至っていない南野も、オマーン戦出場に関しては不透明な状況だ。「誰が出ても勝利のために走って戦う」。指揮官は自らを奮い立たせるように口にしたが、アジア予選で出場7戦連発中のエースが万全でないことで、攻撃陣の再編を余儀なくされる。

 今合宿は始動からドタバタだ。欧州の移籍期限ギリギリでアーセナルに完全移籍した冨安は現地でのメディカルチェックのため、現地で試合に出場した守田はコロナの隔離条件を満たさないため、オマーン戦の欠場が決定済み。2人とも第2戦の中国戦から合流予定だが、初戦に板倉は冨安の代役としてセンターバックで先発する可能性があった。セルビアで1カ月の合宿を経て日本に乗り込んできた敵国とは対照的で、急きょ6月の活動に続いて昌子を招集するという異常事態だ。

 前回のW杯ロシア大会の最終予選では、初戦でUAEに敗れる波乱を味わった。初戦黒星の「W杯出場確率0%」という負のデータこそ覆してみせたが、初戦が持つ重要度は高い。今回も逆風をはね返せるか。予測不能な最終予選が、いよいよ幕を開ける。

 ≪初戦黒星→本大会切符はロシア大会の日本だけ≫アジア勢に単独でW杯出場枠が与えられた86年大会以降、予選を突破して本大会に出場した延べ29カ国の最終予選初戦は19勝9分け1敗。唯一初戦黒星で出場を決めたのは、前回18年大会予選で、日本がUAEに1―2で敗れた例のみ。それまでは黒星スタートで本大会に出場した例はなく、初戦にかかる比重は大きい。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月2日のニュース