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鈴木優磨 今夏移籍実現せず後悔「正しい方法ではなかった」 ベルギー1部残留で「もう一度立ち上がる」

[ 2021年9月2日 16:21 ]

シントトロイデンのFW鈴木優磨
Photo By 共同

 ベルギー1部シントトロイデンのFW鈴木優磨(25)が2日、自身のインスタグラムを更新し、今夏移籍が実現しなかったことについて「私の取った行動は正しい方法ではありませんでした」と反省した。

 鈴木優は昨季欧州主要1部リーグ日本人歴代2位の17得点をマーク。今夏の移籍市場ではステップアップを目指し、チームのトレーニングに参加しながらも、試合には出場しないことを選択。その後、同じベルギー1部の強豪クラブ・ブルージュやアンデルレヒト、ドイツ1部のヘルタなどからオファーが舞い込んだものの、本人がセリエA(イタリア1部)でのプレーを望んだため拒否したもようと複数の海外メディアが報じていた。

 新シーズン開幕後もベンチ外が続く日々が続き、移籍市場終盤にはついにセリエAのカリアリが新天地候補に浮上したが契約まで至らず。結局はチームに残留することになり、自身のSNSで「この3カ月間は、私にとって非常に厳しい時期でした。しかし、この時期に行ったことは正しい方法ではありませんでした」とここ数カ月を振り返って反省。続けて「私はもう一度立ち上がって、ハードワークをしなければなりません。STVVに関わる全ての人のために、もう一度努力をします。選手、スタッフ、そしてサポーターの皆さんと一緒に、今シーズンの最後に良い結果を残せるように頑張ります」と決意表明。心機一転、新シーズンに臨む“覚悟”をファンに誓った。

 さらに鈴木優は8月31日にヘントへの完全移籍が決まった昨季までのチームメート、FWムボヨに対し「ムボヨさんには本当に感謝しています。たとえ困難な状況であっても、ずっと時間をかけて支えてくれました。彼がSTVVに来てからは、彼のサポートによって多くのことが救われました。人として、プレイヤーとして、いつもあなたを応援しています」と惜別メッセージを残した。

 この鈴木優のインスタグラムには現地サポーターと見られる人々から「おかえりなさい。ユウマ」「あなたは最高の侍FWです」「誇りを取り戻してください、みんなあなたを信じています」「大丈夫。あなたはもっと強くなる」と暖かいコメントが届いていた。

 ◆鈴木 優磨(すずき・ゆうま)1996年(平8)4月26日生まれ、千葉県銚子市出身の25歳。鹿島の下部組織で育ち、15年トップチーム昇格。18年にはACL優勝に貢献し大会MVPに選出された。19年7月シントトロイデンに完全移籍。J1通算96試合27得点、ベルギー1部通算58試合24得点。1メートル82、75キロ。

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