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堂安 久保突破から左足ダイレクトで4戦連発!金メダル候補スペイン相手に決めた

[ 2021年7月18日 05:30 ]

東京五輪男子代表国際親善試合   U-24日本1―1U-24スペイン ( 2021年7月17日    ノエスタ )

<U24日本・U24スペイン>前半、先制ゴールを決め、雄たけびを上げる堂安。右は久保建
Photo By 共同

 東京五輪サッカー男子日本代表は17日、スペイン五輪代表と強化試合を行い、1―1で引き分けた。金メダル最有力候補を相手に、日本が世界に誇るゴールデンコンビのホットラインが開通。前半42分、MF久保建英(20=レアル・マドリード)のパスからMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)が4戦連続ゴールを決め、本大会前ラストの一戦で仕上がりの良さをアピールした。チームは22日に1次リーグ初戦の南アフリカ戦に臨む。

 狙い澄ました堂安の一撃が金メダルの最有力候補に衝撃を与えた。0―0の前半42分、左サイドの久保から送られたマイナスのボールに素早く反応。「(久保が)左サイドで突破をしそうだと思ったら、右サイドから中央に入ることを意識している。前半はシュートがなかったので、一本打っておこうという気持ちで打った」。欧州選手権でスペイン代表のゴールマウスを守り、4強入りに大きく貢献したGKシモンも触れない強烈なボールがネットを揺らした。日本の誇る“ゴールデンコンビ”が強豪国の守備網を切り裂いた。

 10番を任されてから、堂安の勢いが止まらない。12日のホンジュラス五輪代表戦では利き足とは逆の右足で2得点。6月の活動から10番を背負い、これで4戦連発となった。「この番号が僕の成長を手助けしてくれたらいいなと思っている。ただ、もっとチームに貢献しないといけない」。名実ともに中心として、チームをけん引している。

 スペインは小学校の頃から憧れた国だった。西宮SSに所属していた時は、衛星放送でスペイン1部バルセロナの試合を視聴してから練習や試合会場に合流。個々の高い技術と連係で崩す攻撃サッカーに心を奪われた。当時指導した早野陽さんによると「ボールを取られないようにしてゴールに向かうことを大事に、律と一緒にチームづくりをしていた」。理想としたのは同じ左利きのアルゼンチン代表FWメッシ。当時世界最強だったバルセロナをイメージしながら技術を磨き続けてきた。これで親善試合4戦連発。V候補スペイン相手に奪った得点は歩んできた道が間違いではなかったことを証明する一発だった。

 堂安はハーフタイムでベンチに下がった。本大会前ラストの一戦で、欧州選手権4強のA代表から6選手が入ったV候補にドロー。自身も常々公言している金メダル獲得へ、世界基準と厳しさを熟知するエースがチームの勢いを加速させる。

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