FC東京　37歳チーム最年長守護神の阿部　スタイル改造に挑戦「勝負していきたい」

　FC東京のGK阿部伸行（37）が1日、都内での練習後にオンライン取材に対応し、「日々競っているGK陣の中で自分がファーストチョイスとして使ってもらうにはまだまだ課題がある。ただ、距離としては全力で手を伸ばせば触れるところにあると思っている」と意気込んだ。

　11年ぶりに古巣復帰したチーム最年長の守護神は、37歳にしてスタイル改造に挑んでいる。「この年で大幅にプレースタイルを変えたところもある。キャンプから帰ってきたくらいから取り組んでいて、それが少しずつ自分の中では成果が出てきている。それを自分のものにして勝負していきたい」。これまでは足を細かく運んでボールにアプローチしていたが、より大きく、力強くステップすることにした。

　「自分では違うと若い頃に諦めていた。それを改めてコーチ陣から提案されて、基礎の基礎、こういう筋肉を使いながらこういう動きをするというところから始めて、徐々にものになっている」

　チームでは自身と同じくクラブ下部組織出身のGK波多野豪（23）が台頭しており、現在、リーグ戦では試合出場なし。5月19日のルヴァン杯の大分戦でベンチ入りしたのみとなっている。それでも成長を信じ、「今年、プロとしてどういう1年を過ごせたか。その積み重ねしかない」と言葉に力を込めた。