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森保監督、金の誓い「レベルアップした個とチームで臨める。楽しみにして」

[ 2021年1月1日 10:00 ]

2021のバルーンを持つ日本代表の森保監督となでしこジャパンの高倉監督。ともに金メダル獲得を誓った(撮影・篠原 岳夫)
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 サッカー日本代表と東京五輪代表を率いる森保一監督(52)が新春インタビューに応じ、7月22日に初戦を迎える五輪では、1968年メキシコ大会の銅メダルを超える金メダルを目指すと誓った。A代表も3月からW杯カタール大会アジア2次予選が再開する。また、なでしこジャパンの高倉麻子監督(52)は11年女子W杯以来となる頂点への決意を語った。

 兼任体制4年目を迎えた21年。「元気だけが取り柄の男」と語るパワフルな森保監督の目標はシンプルだ。

 「五輪もA代表の活動も、結果を出したい。そのために全力を尽くしたい。(五輪は)さらにレベルアップした個の力とチーム力で臨める。楽しみにしていただきたい。金メダルを目指して、改めて準備していきたい」

 新型コロナ禍で各代表活動にも多くの影響があった昨年、Jリーグでは川崎Fが優勝した。名指しで評価を与えたのは、その川崎Fの五輪世代トリオ。

 「三笘、田中碧、旗手の3人はこれまでの五輪(の活動)でも多く招集させてもらっていますけど、日本のトップのチームの中でも力を発揮していた」

 五輪世代は今年、3、6、7月の活動を経て本番に挑む。3月のA代表のW杯予選の結果次第では、消化試合となる6月のW杯予選に同世代を融合する計画も想定。出場を熱望しているMF本田圭佑を含めたオーバーエージ枠の候補も「継続してチェックしていきたい」と絞り込みに入っていく。

 コロナ禍の昨年、自身は過去W杯2大会を率いた元日本代表監督の岡田武史氏の「岡田メソッド」をはじめ、巨人・原辰徳監督、麻雀の桜井章一氏、将棋の羽生善治九段ら各界の“勝負師”の本を読み、「勝つことより、そのプロセスをどれだけ大切にしているかを感じた」という。

 物理的だけではなく、精神的にもタフさが求められるコロナ流行下だ。「制限がある中でハイパフォーマンスを発揮するには、メンタルを保てなければならない。メンタルもフィジカルも強い選手が世界と戦っていける。その基準で今後選手たちを見ていきたい」。新様式の世界で、選手に求める資質も変化した。(波多野 詩菜)

 ◆森保 一(もりやす・はじめ)1968年(昭43)8月23日生まれ、長崎市出身の52歳。長崎日大高から広島の前身であるマツダに加入。現役時代は広島、京都、仙台でプレーし、04年1月に現役を引退した。U―20日本代表コーチ、広島コーチなどを経て、12年に広島監督に就任。J1で3度の優勝に導いた。17年10月に東京五輪を目指すU―20日本代表監督(当時)に就任し、18年7月からA代表との兼任監督になった。

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