×

神戸弘陵 開始30秒…松野“電光石火”の一撃で5発快幕「絶対に勝たないといけなかった」

[ 2021年1月1日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権 1回戦   神戸弘陵5―0遠野 ( 2020年12月31日    オリプリ )

<神戸弘陵・遠野>前半40分、神戸弘陵・松野(右)がこの日2点目のゴールを決める(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 第99回大会が開幕し、1回戦16試合が行われた。2年連続11度目の出場となる神戸弘陵(兵庫)は遠野(岩手)と対戦し、5―0で快勝した。開始30秒にFW松野隼輝(2年)が先制点を奪うと、その後も高い攻撃力を生かしてゴールラッシュ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校サッカー界では今年度唯一の全国大会となった中、2年連続で初戦を突破した。

 開始30秒、電光石火の一撃で神戸弘陵が勢いに乗った。キックオフから早々にFW徳弘がペナルティーエリア内に持ち込むと、絶妙なタイミングでラストパス。駆け上がってきた松野がDF2人を一瞬で抜き去り、GKとの1対1を仕留めて均衡を破った。

 「今まで経験したことのないくらい早い得点」。そう徳弘が振り返った先制弾でペースをつかみ、同30分にはDF小倉のクロスから徳弘が追加点。同アディショナルタイムに再び松野がネットを揺らし、後半も攻勢を緩めず計5得点を重ねた。

 2発の松野は「時間をかけて来てくれた方のためにも、絶対に勝たないといけなかった」と言葉に力を込めた。コロナ禍の中、スタンドに入ることが許された保護者や学校関係者は、一晩をかけて神戸から試合会場のある千葉県市原市へと移動。声援を送ることはできなくても、必死の思いで応援をしてくれた人たちに結果で応えた。

 昨年度は3回戦で帝京長岡(新潟)に0―5と完敗。その一戦には松野を含め現在のメンバー8人が出場しており、あの大敗をきっかけに今年度の神戸弘陵は攻守の質を高め、選手層などにも磨きをかけてきた。2回戦では関東第一と対戦することが決定。勝ち進めば3回戦で帝京長岡と再戦する可能性がある中、リベンジの思いを胸に勝ち上がっていく。

 ▼遠野佐藤邦祥監督 最初に点を取られ、ゲームプランが違ってしまった。ポジションをうまく取られて後手に回った。

続きを表示

2021年1月1日のニュース