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小野伸二、札幌復帰! 約1年半ぶりに最南端から最北端へ 41歳レジェンド再びJ1に!

[ 2021年1月1日 05:31 ]

19年8月、J2琉球への移籍前最終戦となった浦和戦を終え、花束を手に笑顔で手を振る小野
Photo By 共同

 札幌が来季補強としてJ2琉球を退団した元日本代表MF小野伸二(41)を獲得することが31日、決定的となった。複数の関係者によれば既に正式オファーし、条件面などで基本合意した。見る者を魅了する圧倒的な技術は今も健在で札幌には約1年半ぶりの復帰となる。日本が誇る天才司令塔は再び、北の大地へと渡る。

 新年の幕開けにふさわしいビッグプロジェクトは水面下で急ピッチに進んだ。琉球を電撃退団したのが先月25日。延長オファーを受けたものの、小野は新たな挑戦を見据え、双方の協議の末、決別が決定した。あれから6日。小野の意志と、21年の上位進出に向け、誰もが認める技術の高さと経験、チームに与える影響力などを求めた札幌側の思惑がピタリと一致した。

 昨年の小野は負傷の影響もあり出場14戦にとどまったが、天才的なボールタッチ、代名詞の“エンゼルパス”が色あせることはなかった。札幌には14年から19年8月まで在籍、当時もクラブの成長を後押しし、18年にはクラブ最高の4位に貢献。ペトロヴィッチ監督との信頼関係も強い。ここ2年は19年が10位、20年が12位と2桁順位が続く。巻き返しの21年へ、再び小野に白羽の矢は立った。

 黄金世代の象徴も9月には42歳になる。昨年は横浜FC三浦知良(53)、中村俊輔(42)らがJ1のピッチに立ったが、ジーコの最年長得点(41歳3カ月12日)更新はならず、小野にも偉業の期待は懸かる。思えば初の欧州挑戦となったオランダの名門フェイエノールトに渡ったのが21歳の時。ちょうど2倍の年齢を重ね、再びJ1の舞台、北の大地に帰ってくる。「天才」の挑戦は続く。

 ◆小野 伸二(おの・しんじ)1979年(昭54)9月27日生まれ、静岡県沼津市出身の41歳。98年に浦和に加入、01年に名門フェイエノールトへ移籍し、02年には日本人初の欧州リーグ制覇を経験。06年に浦和に復帰、その後はボーフム、清水などを経て14年から札幌、19年途中からJ2琉球でプレー。98年W杯に歴代最年少の18歳272日で出場するなどW杯にも3度出場。国際Aマッチ通算56試合6得点。1メートル75、75キロ。

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