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帝京長岡ルーキー広井蘭人 「夢の国」命名由来の注目MFに漂う活躍の予感

[ 2021年1月1日 08:45 ]

帝京長岡サッカー部・広井蘭人
Photo By スポニチ

 全国高校サッカー選手権大会で初優勝を目指す帝京長岡(新潟)に注目のルーキーがいる。

 MF広井蘭人(らんど)。ショートパスをつなぐ攻撃的なスタイルで前々回は8強、前回は新潟県勢初の4強に入った強豪校で1年生ながら攻撃のキーマンを担っている。

 “選手権”デビューを前に「(得点など)数字は求めていない。いいプレーをして、気持ちで負けないようにしたい。3年生を(早く)引退させたくない」と抱負を語った。

 中学時代は、同校サッカー部の下部組織にあたる長岡JYFCで技術を磨き、3年時の19年8月には日本クラブユース選手権(U―15)に出場した。

 1メートル67、54キロのレフティー。フランス代表FWグリーズマン(バルセロナ)に憧れ、パスセンス、得点力を兼ね備える。前線と中盤の間でボールを受けて、ラストパスを供給し、シュートを狙う。県予選では右サイドハーフやトップ下に入り5試合で3得点をマークした。

 昨年11月30日~12月3日に千葉県内で行われたU―15日本代表候補合宿に参加した。年代別代表に初めて選出された広井は「1対1で仕掛けて行くところや単純なスピードは自分とは違うと思った」と周囲とのレベルの差を痛感したという。ただ「DFの間でボールを受けてのラストパスやシュートは自由にやらせてもらい褒められた」と手応えも持ち帰った。

 2日の初戦(2回戦)で履正社(大阪)と対戦する。J1湘南入りが内定したMF平岡大陽(3年)を擁す難敵だが「自分たちがやってきたことの方が上だと思う。自信を持ってやりたい」と気後れはない。

 蘭人という名前の由来は「夢の国」ディズニーランド。ディズニー好きの母・利恵さん(45)がつけてくれた。準々決勝まで3試合の会場はいずれも東京ディズニーランドがある千葉県にある。偶然に過ぎないが、活躍の予感が漂う。(記者コラム・福永 稔彦)

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2021年1月1日のニュース