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森保J 武蔵、代役から主役に 大迫に代わる新エースへ「絶対的選手になりたい」

[ 2020年11月11日 05:30 ]

日本代表イレブンに話をする森保監督(右から7人目)(C)JFA
Photo By 提供写真

 日本代表のFW鈴木武蔵(26)が過去を払拭(ふっしょく)し、攻撃陣の主役となる。オーストリア合宿2日目の10日、鈴木は練習前にオンラインで取材対応。初の年代別代表入りした10年の国際ユース大会(新潟)の決勝で0―2と敗れ、世界の壁を思い知らされたのが17日に対戦するメキシコ。“再戦”で雪辱し、コロナ禍で不参加のFW大迫勇也(30=ブレーメン)に代わるエース襲名を狙う。

 10年前のリベンジで、鈴木が新エースの扉を開く。新型コロナウイルスの影響で、今回のオーストリア遠征は絶対的エース・大迫が不在。新天地のベルギーで8試合5得点と調子を上げてきた男は「海外に来て代表でも絶対的選手になりたい気持ちがさらに高まった。僕は僕のやり方で、地位を確立させたい」と燃えていた。

 桐生第一高2年時に初の年代別代表入り。U―17日本代表として10年の国際ユース大会に出場し、FW南野(当時C大阪ユース)とのコンビで3試合3得点とブレークした。だが、メキシコとの決勝は無得点で惜敗。その悔しさをバネに、翌年U―17W杯メキシコ大会はエースとして出場し日本を18年ぶりの8強に導いた。

 世界との差を痛感させられたあの日から10年。新エースの座を懸けた大一番で、くしくもメキシコとの“再戦”が巡ってきた。「FWとしてどれだけチャンスで顔を出すかが得点を取るのに大事になる。一試合を通して一本でも多くシュートを打つことを意識したい」。10年前と同じ、南野とのホットラインで雪辱を思い描く。

 1―0で勝利した先月のコートジボワール戦は、無得点で後半28分に途中交代。「自分の良さは出せたが、結果が一番欲しかった。FWとして、悔しい思いが強かった」と唇をかんだ。大迫の“代役”とは言わせない。これ以上ないアピールの機会で結果を残し、武蔵が日本の攻撃を先導する。 

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