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横浜GK朴一圭が鳥栖に電撃移籍、背景にACLアジア枠 苦渋の決断

[ 2020年10月25日 18:40 ]

朴一圭
Photo By スポニチ

 横浜のGK朴一圭(パク・イルギュ=30)が鳥栖に期限付き移籍することが25日、複数の関係者の話で分かった。鳥栖からは23日にGK高丘陽平(24)を完全移籍で獲得済み。新型コロナ禍で例外的に設置された第3登録期間(2~30日)の中で、シーズン佳境に2クラブの守護神が互いに移籍する異例のケースとなる。

 朴は前日24日の敵地FC東京戦にフル出場。4―0の完封勝利に導いた一戦を最後にチームを去る。

 横浜には昨季、J3琉球から完全移籍で加入。飯倉大樹(現神戸)から正GKの座を奪い、25試合に出場して15年ぶりのJ1制覇に大きく貢献した。今季は右手や鼻骨の骨折による離脱を強いられながらも公式戦14試合に出場した。

 GKが果敢に飛び出し、ビルドアップに参加する。その特殊なスタイルを体現できた貴重な守護神。「パギ」の愛称で親しまれ、サポーターからも高い人気を誇った。本人のクラブへの愛着は強く、苦渋の決断だったという。

 関係者によると、移籍の背景にあったのはACLに絡む事情だという。チームは来月からカタールで集中開催されるACLに参加する。アジア枠の登録に左サイドバックのDFティーラトンを優先した場合、朴が登録外となる。

 するとACL大会期間中から12月19日の最終節・横浜FC戦まで、約1カ月間も実戦の場に立てない。出場機会が絡む複雑な事情の中で移籍の決断を下したという。一方、クラブは高丘を獲得したことでACLに参加可能な日本人GKを増やすことになった。

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2020年10月25日のニュース