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J2新潟 酒気帯びで書類送検2選手を解雇 100%の減俸処分の是永社長「猛省」

[ 2020年10月20日 05:30 ]

記者会見の途中で神妙な表情を見せる新潟・是永社長
Photo By スポニチ

 J2新潟は19日、道交法違反の疑いで書類送検されたFWファビオ(23=ブラジル)、FWペドロ・マンジー(32=スペイン)との契約解除を発表した。是永大輔社長(43)が新潟市内で会見し、公表が遅れた経緯を説明し、謝罪。臨時取締役会では是永社長の12月31日まで100%の減俸処分、玉乃淳GM(36)はけん責処分、同じく12月31日まで報酬100%を自主返納することも決めた。  

 J2新潟が外国人助っ人2人の契約を解除した。ファビオは先月17日未明、新潟市内で酒気帯び運転した疑い、直前まで同乗していたペドロ・マンジーも同ほう助の疑いでそれぞれ、16日に書類送検された。この日、臨時取締役会では是永社長、玉乃GMの責任が厳しく追及され、12月31日まで減俸などの処分も決まった。

 クラブによれば飲酒の席にいたのは選手3人とスタッフ1人。ファビオの帰宅途中に酒気帯び運転が発覚したが、現行犯逮捕とはならず、同乗していたマンジーと共に任意捜査となった。是永社長、玉乃GM、アルベルト監督は即、事態を把握したが、公表されたのは15日。約1時間40分の会見では、約1カ月も公表が遅れた対応を追及する声が相次いだ。

 是永社長は捜査対象者のプライバシー保護の観点を理由とし「刑が確定してからでないといけないと思っていた。隠蔽(いんぺい)の意識はありませんでした」と説明。だが任意捜査の間もファビオは6試合に出場しており「通常活動を許可したことは道義的に間違っていた。猛省している」と陳謝した。

 今月中旬までJリーグや他選手への報告もなく、クラブ体質の問題も浮き彫りとなった。是永社長の進退を問う声には「私が辞めたところでこの問題は解決しない」と反論し、今後はコンプライアンス対策委員会を設置するなど再発防止に努めるとした。Jリーグでは2選手に科した処分の適正や、公表が遅れた対応に関して、クラブからの報告を待って裁定委員会に諮るか、決める方針という。 

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