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新潟 甘い危機管理 Jリーグから厳しい制裁があってしかるべき

[ 2020年10月20日 05:30 ]

記者会見の途中で神妙な表情を見せる新潟・是永社長
Photo By スポニチ

 【記者の目】酒気帯び運転は言語道断だが、新潟の対応の拙さも大問題だ。事案発生から公表まで約1カ月を要しており、「隠蔽」と取られても仕方のないものだ。是永社長は「刑が確定してからと思っていた」としたが、その間も当該選手を試合に起用し、Jリーグへの報告も怠っており、説明は破綻している。

 ようやく公表した15日のリリースには「Jリーグと情報共有を行い――」との記述があるが、Jへの報告も直前の13日。具体的な選手名を伏せていたことも認めた。事案発生→即公表は、今の時代の危機管理の基本。クラブ側の認識の甘さを露呈する格好となった。

 15日まで何も知らされなかった選手間にも不信感は広がっていると聞く。矛先は道交法違反より「隠蔽」を思わせるフロントの対応だ。選手、サポーターの信頼を損ない、任意捜査中の選手を黙って起用した6試合では相手クラブをはじめ、関わった全ての人を冒とくした。Jリーグから厳しい制裁があってしかるべき事案といえる。(サッカー担当キャップ・ 牧野 真治)

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