Jリーグ、異例の分散開催…紛糾“折衷案”で決定 J1だけ7・4再開、J2&J3は6・27

[ 2020年5月30日 05:30 ]

Jリーグの村井チェアマン
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で公式戦を中断しているJリーグは29日、ウェブによる臨時実行委員会を実施し、J1再開を7月4日、J2再開とJ3開幕を6月27日とすることを決めた。全クラブ参加の会議は予定を大幅にオーバー。想定されていた一斉スタートではなく、J2、J3だけ“繰り上げ”となる分散形式となった。当初は無観客で開催し、7月10日以降は制限付きで観客を動員する方針。対戦カードは6月15日に発表される。

 Jリーグのある日常が戻ってくる。J1は7・4再開。J2、J3が6・27の再開&開幕が決定した。断続的に週2試合のハード日程を続け、12月19、20日に最終節を迎える見込み。村井チェアマンによればサーモメーター(体温計)450台、消毒液12トン、マスク7万枚を完備。今後はコロナ禍と共存、闘いながら、安全な開催を目指すことになる。

 異例の分散再開となった。各クラブ代表による実行委員会は3時間を超え、紛糾した。27日の強化&運営担当との会議では西日本の1クラブを除く全クラブが7・4再開を要望したが、この日、Jリーグは6・27再開案を提示。北海道や首都圏は25日に緊急事態宣言が解除されたばかりで、6月末の再開では準備期間が短く、猛反発が起きた。

 一方、Jリーグ側からすれば、6月中の再開であれば放送権契約を結ぶDAZNの同月分の新規加入者も見込めるうえ、試合消化にも好材料となる。また、コロナ禍の第2波や台風などの自然災害に備え、1週間でも日程的な余裕が欲しいところだった。結果的には地方に拠点を置くクラブが多いJ2、3勢の日程を繰り上げ、開催を分散することで決着した。

 試合はまず無観客で開催し、7月10日以降は制限付きで観客も動員する。政府の基本対処方針に沿うもので、7月中は入場数上限を5000人、または収容人数の50%以内の少ない方とし、8月以降は収容50%以内で人数制限はなくなる。今後も感染の流行が抑えられれば、J1の無観客試合は2試合だけとなる。

 対戦カードは6月15日に発表予定。長距離移動による感染リスクを抑えるため、7月中は東西2ブロック制で試合を組み、8月以降はブロック制も解除される見込みだ。2月下旬からの中断期間は既に3カ月以上。その間、再開案は3度も延期を繰り返してきた。村井チェアマンは「コロナの影響は地域格差がある。全国56クラブの事情を丁寧に聴きながら考えた」と話した。日本サッカーに、ようやく光が見えてきた。

≪J1クラブ反応≫
 ▼名古屋フィッカデンティ監督 活動休止期間中、制限のある中ではありますが、戦えるチームづくりを進めてきました。リーグ再開が決まったことで、我々の目標が明確になり、やるべきことがはっきりした。

 ▼大分・片野坂知宏監督 初めてのケースが多々あると思う。そのルールに従い、柔軟に対応し、チームをマネジメントできるようにしたいと思います。

 ▼広島・城福浩監督 再開に向けて最大限の工夫と努力をしてきたつもりですし、それはこれからも変わりません。

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