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旗手“繰り上げ”合格!南米選手権、E―1選外も…U23アジア選手権メンバー入り

[ 2019年12月30日 05:30 ]

26日のU-22ジャマイカ戦で2得点の活躍を見せた旗手(撮影・坂田 高浩)
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 20年最初の公式戦となるU―23アジア選手権(1月8日開幕、タイ)に臨むU―23日本代表のメンバー23人が29日、長崎市内で発表された。今月A代表として臨んだE―1選手権から14人が継続して招集される中、長崎合宿組からも5人を招集。前日のU―22ジャマイカ代表戦で2得点と気を吐いたMF旗手怜央(22=順大)が生き残った。

 現役大学生が、“繰り上げ合格”を果たした。ジャマイカ戦で攻守に躍動した旗手をメンバーに加えた理由について、森保監督は「これまでの活動を踏まえた総合的な部分と、昨日のパフォーマンス、活動中の練習でのパフォーマンスが含まれている」と説明した。

 厳しい試験を勝ち抜いた。今月のE―1選手権からU―23アジア選手権に引き続き参加する国内組の主力が休養を取る傍らで、開催された長崎合宿。来季の川崎F加入が内定している順大生も当落線上の一人だった。「大然(前田)がニアに走り相手を引きつけてくれた」と前日の2点はいずれもクロスに合わせるボレー弾で記録。守備でも右シャドーの位置から激しいプレスをかけ続け、気迫と結果を示して序列を上げた。

 旗手は17年12月のM―150杯(タイ)に参加した森保ジャパン初陣メンバーの一人。ただ継続的に出場機会を得られたわけではない。ジャマイカ戦の前にナショナルマッチに出場したのは、五輪世代の主力が南米選手権に参加した裏で戦った6月のトゥーロン国際決勝ブラジル戦。PK戦にもつれ、自身が外して敗れたその試合で、強豪との差を痛感したことが転機となった。

 背中の筋肉や体幹を鍛える肉体改造に励み、元々自信を持っていたシュートの技術も見直した。10月のブラジル戦は出番なし。世代のベストメンバーに近かった11月の広島合宿は選外。だが年の瀬に巡ってきたチャンスをものにした。シャドーの位置は、久保、堂安、三好らが君臨する最激戦区。3人が不在の中、U―23アジア選手権では田川、食野、森島と競うことが予想される。再び、下克上の旗手となる。

 ◆旗手 怜央(はたて・れお)1997年(平9)11月21日生まれ、東京都世田谷区出身の22歳。小2の時にFC四日市ジュニアでサッカーを始める。静岡学園高を経て順大に入学。森保ジャパン通算20試合7得点。1メートル71、70キロ。利き足は右。血液型A。父・浩二さんはPL学園(大 阪)野球部出身で桑田、清原のKKコンビの1学年先輩。3年時 に甲子園春夏連続準優勝した。

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