湘南、死闘J1残留!先制許すも天馬が救った同点ゴール

[ 2019年12月15日 05:30 ]

J1参入プレーオフ決定戦   湘南1―1徳島 ( 2019年12月14日    BMWス )

試合終了の瞬間、サポーターとともに残留を喜ぶ(右から)大野、山根ら湘南イレブン撮影・西海健太郎)
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 湘南が執念で残留を決めた。J1参入プレーオフ決定戦は14日、ShonanBMWスタジアム平塚で行われ、J1で16位の湘南がJ2で4位の徳島と1―1で引き分け、規定により残留を決めた。湘南は前半20分に先制されたが、後半19分にFW松田天馬(24)のゴールで追いつき引き分けた。3年連続J1で戦うのはクラブが現体制になって初めて。浮嶋敏監督(52)の来季続投も決定した。

 待ちに待った瞬間がやってきた。試合終了の笛が鳴り響くと選手は次々とピッチに倒れ込んだ。ベンチ前では控え選手やスタッフが抱き合い、MF金子は感極まって号泣した。4カ月にわたる騒動に終止符を打ち、サポーターの前で勝利のダンスを踊ってJ1残留を報告した。

 「めちゃくちゃホッとしている。クラブの危機だし、今まで2年連続残留したことがなかった。選手が気持ちを一つにプレーしてサッカーに純粋に戦ってきた結果。大事な局面で体を張ってくれた」と浮嶋監督は振り返った。

 前半20分に先制を許したが、追いかける立場になってスイッチが入った。後半は湘南らしい球際の激しさや素早い攻守の切り替えが戻る。左から攻め込んだ19分に、DFの間を一歩抜け出た松田が左足でゴールを奪った。

 8月11日の磐田戦後、チョウ貴裁(チョウキジェ)前監督によるパワハラ問題が発覚。指揮官不在となり、チームは迷走した。Jリーグから調査結果が出ず、監督を交代することもできない。ようやく10月19日の横浜戦から浮嶋監督が指揮を執ったが、10戦勝ちなしで成績は11位から16位に急降下。さらに台風被害で練習場が冠水し、グラウンドを転々とする日々が続いた。FW山崎は「チームが分解しかけた。サッカーに集中できなかった」と振り返る。それでも瀬戸際で何とか踏みとどまり、残留をつかみ取った。

 浮嶋監督は続投し、この試合で出た利益は全て選手に「勝利給」として分配することも決まった。今後も練習場は1面しか使えず試練は続くが、未曽有の危機を乗り越えて、湘南はひと回り強くなる。

 【湘南の19年経過】
 ▽2月23日 ホームで札幌との開幕戦に2―0で快勝スタート。
 ▽8月上旬 チョウ貴裁監督のパワハラ疑惑が浮上。指導を自粛し高橋健二コーチが代行。
 ▽10月4日 Jリーグがチョウ貴裁監督のパワハラ行為を認定。公式戦5試合の出場資格停止、クラブに制裁金200万円の処分。
 ▽同8日 チョウ貴裁監督の辞任を発表。
 ▽同10日 監督にU―18監督の浮嶋敏氏、GMに関口潔氏が就任。
 ▽同中旬 台風19号の被害を受け、平塚市の馬入練習場が冠水。
 ▽同19日 4連敗、7試合勝ちなしで16位に転落。
 ▽12月7日 松本との最終戦に引き分け、J1参入POに回ることが決定。
 ▽同14日 徳島に引き分け、J1残留決定。

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