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森保J、香港に5―0圧勝!小川、平山以来史上3人目の代表初陣ハット

[ 2019年12月15日 05:30 ]

E―1選手権   日本5―0香港 ( 2019年12月14日    韓国・釜山九徳 )

後半、小川ゴール(撮影・大塚 徹)
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 日本代表は第2戦で香港を5―0で下し、2連勝を飾った。初戦の中国戦から先発を総入れ替えした中、1トップのFW小川航基(22=水戸)が史上3人目となるデビュー戦でのハットトリックを達成。シャドーに入ったFW田川亨介(20=FC東京)も代表初ゴールを奪うなど、東京五輪世代のFW陣が猛アピールした。なでしこジャパンのFW岩渕真奈(26=INAC神戸)もハットトリックとなる3得点を挙げ、中国に快勝した。

 格下相手でも関係ない。東京五輪への切符をつかむべく、小川が怪物級のインパクトを残した。2―0で迎えた前半26分、ペナルティーエリア外でボールを受けて反転すると、右足を一閃(いっせん)。「自分が得意にしている形。それが早い時間に出せて、流れに乗れた」。国際Aマッチのデビュー戦でゴールを奪うと、一気に火が付いた。

 同アディショナルタイムにはゴール前のこぼれ球を押し込んで2得点目。さらに後半13分には頭で3点目を決めた。デビュー戦でのハットトリックは、10年1月のアジア杯予選イエメン戦の平山相太以来、日本代表史上3人目の快挙となった。

 17年5月にエースとして参加したU―20W杯韓国大会で、左膝前十字じん帯断裂など全治半年の大ケガ。同年12月に森保ジャパンが立ち上がる前は世代の主役だったが、相次ぐ故障もあり、次第に上田や前田(マリティモ)に追い抜かれていった。「僕が思い描いていた人生じゃない。失敗だらけ」。何度もつまずいてきた22歳が、苦い記憶の残る地で再び台頭した。

 五輪世代のFW登録選手からは、小川自身が決めた6月のトゥーロン国際大会決勝ブラジル戦を最後に、A代表で臨んだ南米選手権も含めて8試合で得点がなかった。それだけに結果を残したことに意味があり、18日の韓国戦に向けても弾みをつけた。

 「日韓戦は誰もが注目するし、一番大事になる。絶対に負けないために最高の準備をしたい」

 永遠のライバルからもゴールを奪い、再び五輪世代のエースに返り咲く。

 【データ】
 ◆国際Aマッチ初出場の小川が3得点。デビュー戦でハットトリック達成は30年5月25日フィリピン戦の若林竹雄(4点)、10年1月6日イエメン戦の平山相太に次ぎ史上3人目の快挙となった。ハットトリックは12年6月8日ヨルダン戦の本田圭佑以来21人目、34度目。また、女子でも岩渕が3得点しており、男女が国際Aマッチで同日ハットトリック達成は史上初めて。

 ◆同じく初出場の菅も得点。デビュー戦ゴールは菅が32人目、小川が33人目。同じ試合で複数選手が達成したのは4度目。

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