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仲川、E1初陣弾経由でW杯メンバー入りへ 中国戦で代表デビュー濃厚「結果残さないといけない」

[ 2019年12月10日 05:30 ]

パス回しでボールを追う仲川(中央)
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 東アジア王者を決めるE―1選手権が、10日に韓国で開幕し、日本代表は中国と対戦する。初招集されたMF仲川輝人(27=横浜)は、この一戦で国際Aマッチデビューを飾ることが濃厚。13年大会で日本が優勝した際には、デビューを果たした選手が活躍し、翌年のW杯でメンバー入り。JリーグMVPに輝いた快足アタッカーも、タイトルに貢献し“W杯ロード”を歩む。

 代表デビューを飾る時が近づいてきた。中国戦に向けた最終調整。公開された冒頭15分間のランニングで、仲川は先頭に立って走った。戦術練習ではチームメートとの連係を確認したようで「自分の良さを出すのと、相手の良さを引き出す。そういったコミュニケーションを取っていきたいし、今日も積極的に話をしました」と振り返った。

 得点王に輝き、横浜のリーグ制覇に貢献した今季。前日のJリーグアウォーズでは最優秀選手賞(MVP)を受賞した。栄誉をつかんだのと同時に、今後は周りの見方も変わってくる。「結果を日本代表として残さないといけない。代表のプライド、日本のプライドを持ってやっていかないといけない」。自覚は芽生えつつある。

 過去、E―1選手権で日本が優勝したのは13年大会のみ。その大会で国際Aマッチに初出場し、かつ優勝に大きく貢献したのがMVPの山口蛍、得点王となった柿谷曜一朗、そして森重真人だった。ザッケローニ監督に認められ、海外組が加わった中でも定位置を確保。翌年のW杯ブラジル大会でメンバー入りを果たした。

 今回が初招集の仲川も、ここで評価を高めれば、大舞台への道が開ける可能性がある。Jリーグが発足した93年以降、代表で歴代最小兵となる身長1メートル61。「アジリティーの部分や、相手の懐に入るプレーを目指してきた。その中で自分の特徴を出していきたい」。背番号10を背負い、新たな一歩を踏み出す。 

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