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浦和また0点…夢散準V ACL決勝本拠でも完敗、槙野「もっと強くなるための敗戦にしたい」

[ 2019年11月25日 05:30 ]

ACL決勝第2戦   浦和0-2アルヒラル ( 2019年11月24日    埼玉 )

<浦和・アルヒラル>終了のホイッスルと同時に倒れ込む浦和・槙野(手前)(撮影・大塚 徹)
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 24日にACL決勝第2戦が行われ、浦和はホームでアルヒラル(サウジアラビア)に0―2で敗れ、2戦合計0―3で準優勝に終わった。GK西川周作(33)を中心に粘り強い守備を見せていたが、0―0で迎えた後半29分にMFのS・ドサリ(28)から被弾。アディショナルタイムにも追加点を許した。日本勢3連覇、そしてクラブ3度目のアジア制覇の夢はついえた。

 悔しさをかみ殺すように空を見上げた。興梠はピッチに倒れる橋岡を起こし、声を掛けた。「決勝まで来たんだ。胸を張れ」と。史上初となる3度目のACL制覇の夢はついえた。第1戦を0―1で折り返し、前へ圧力をかけようとしてもはね返された。「これが今のレッズの実力」。後半29分に先制を許すと終了間際にも2失点目。完敗だった。

 序盤からGK西川は体を張った。第1戦の出場停止から復帰。後半6分には至近距離からのシュートをブロックした。左手小指には今も痛みが走る。先月、広州恒大との準決勝第2戦で相手FWに踏まれ、剥離骨折していた。「テーピングをすれば何とか」。口外しなかったが、試合を控えるサッカー選手でなければ手術が不可避と言われた負傷だった。

 槙野も今季、3度も虫垂炎に泣かされながら戦った。4月の全北戦では試合中に見舞われ、顔が真っ青になった。症状が出ると腸の働きが止まり何度も戻しそうになる。その都度、点滴で散らし、ピッチに立った。12月のオフには手術も予定している。だが、そんなベテランたちの執念も実らなかった。槙野は「もっと強くなるための敗戦にしたい」と絞り出すように言った。

 波瀾(はらん)万丈のシーズンだ。天皇杯はJFLのホンダFCに敗れ、リーグ戦はまだ厳しい残留争いの渦中にいる。監督も3年連続でシーズン中の交代を余儀なくされた。そんな中、目指したのがACL制覇。ファブリシオは携帯電話の待ち受け画面にトロフィーの画像を入れ、毎日眺めた。しかし、リーグ戦の低迷を晴らす戦いは、力尽きた。

 来季も大槻監督が指揮を執る方向だ。思えばACLで初優勝した07年、分析担当を務めていた。当時のオジェック監督に「選手時代のキャリアがなければ目が武器のコーチになれ!」と助言された。むさぼるようにサッカーを見てきた。第1戦で得た情報を生かし、第2戦で「別の顔」を見せる逆転を神髄としてきたが、今回、新たな宿題を得た。「残留争いは今年だけ。来年J1で優勝して、この舞台に戻ってくる」と興梠。赤い悪魔の戦いは続く。

 ▼DF鈴木大 相手に押し込まれながら前に出ようとしたが、先に失点したことが全て。
 ▼DF岩波 ホームで相手にトロフィーを掲げられこれだけ悔しい思いをすることはない。ここまで来られたのはいい経験だった。
 ▼MF橋岡 もっと成長しないと。自分も今のままでは上にいけない。
 ▼MF阿部 (自身3度目の優勝ならず)ここまで来たのは偶然ではない。負けて何もなくなったと考えるのではなく、なぜ決勝まで行けたのかをそれぞれが考えたい。
 ▼MF柏木 何も還元できずに終わってしまった。人として強くなりたいし、サッカー選手としてうまくなりたい。

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