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松本 価値あるドロー!過去3戦全敗の難敵から耐えて初勝ち点

[ 2019年9月30日 05:30 ]

明治安田生命J1第27節   松本0-0FC東京 ( 2019年9月29日    サンアル )

<松本・FC東京>後半、FC東京・永井(右)の決定機を阻止する橋内
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 17位の松本山雅は前節首位のFC東京と0―0で引き分けた。GK守田達弥(29)とDF橋内優也(32)がピンチで体を張ってゴールを守り切った。16位・鳥栖との勝ち点3差は変わらないが、今季最多1万9271人の声援を受けた中、過去3戦全敗だった難敵からJ1残留に望みをつなぐ勝ち点1奪取となった。

 間一髪で危機を防いだ。後半9分、カウンターで相手FWディエゴ・オリヴェイラがドリブルで持ち込むとFW永井にスルーパス。ペナルティーエリアでの決定機だったが、橋内が後方からスライディングでボールを奪った。「最後まで対応できた。永井選手を最後につぶせたけど、ディエゴ・オリヴェイラのドリブルのところで止めたかった」。反省を口にしたが、チームを救う好プレーだった。

 前節14日の神戸戦では失点に関与。「自分のせいで勝ち点1を取れなかった」と敗戦の責任を感じていた。他の選手が調子を上げ、先発落ちも覚悟していた中で首位との大事な一戦を任された。「出られない選手もいる。弱気で試合に出たら駄目。責任を感じながらやらないと」と気持ちを立て直して臨んだ一戦で役割を果たした。

 GK守田も気迫を見せた。後半18分にペナルティーエリア内で右に抜け出した永井のシュートを体を張ってブロック。「飛び出して鼻先を狙うシュートが頭をよぎったので(相手を)引き込むことを選択した。相手が切り返したので時間ができて冷静に対処できた」。そう振り返ったプレーで失点を回避した。

 敵将・長谷川監督にも「山雅の選手の戦う姿勢が出ていた。気持ちを出してきた」と認めさせた戦いぶりで、首位で今節を迎えた強敵を完封。反町監督は「ゼロで抑えたのは収穫」と守備陣を称えた。それでも「勝ち点3を取らないと上には行けない」と橋内。次節10月5日の仙台戦でのJ2自動降格圏脱出の可能性は残したものの、厳しい戦いが続く。

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