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【東京五輪まで1年】なでしこ W杯は誤算続き16強止まりも“不屈”の闘志

[ 2019年7月24日 09:00 ]

東京五輪開幕まであと1年

フランスW杯では16強止まり。落胆する(左から)阪口、宇津木、熊谷、鮫島らなでしこジャパンメンバー
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 もう同じ失敗は繰り返せない。16年4月に就任した高倉麻子監督(51)の下、W杯フランス大会で2大会ぶりの世界一奪還を目指したなでしこジャパンはベスト16止まり。自国開催となる東京五輪では、今度こそ結果が求められる。

 欧米勢との体格差を埋めるため、全員が攻守に走って連動するサッカーを掲げフランス入りしたが、次々と“誤算”が生じた。右膝のケガを承知で招集したMF阪口夢穂の回復が遅れ、本大会が始まってからはDF宇津木瑠美、MF長谷川唯らが負傷。練習では紅白戦すら組めない状況に追い込まれた。指揮官が「ケガ人が多くてなかなかゲームをつくることができなかった」と振り返ったようにチームとしての完成度に他国との差があった。

 16年リオ五輪は予選で敗退したため、20年は2大会ぶりの五輪出場となる。「この(W杯の)負けが東京オリンピックの踏み台というか、スタートだったと本当に言えるように」と指揮官。なでしこジャパンと言えば、11年のW杯で何度もピンチをはねのけて優勝し、東日本大震災後の日本に勇気を届けた。悲願の金メダルへ、元女王はこのままでは終わらない。

 ▽女子サッカー予選 出場枠は開催国の日本を含めて12。1.5枠の南米は、予選を兼ねた昨年4月の南米選手権(チリ)で3連覇したブラジルが7大会連続の出場を決めた。準優勝したチリはアフリカ予選2位チームと来年に大陸間プレーオフを戦う。1枠のオセアニアは昨年11~12月のオセアニア選手権(ニューカレドニア)で優勝したニュージーランドが出場権獲得。3枠の欧州は、予選を兼ねた6月のW杯(フランス)でオランダ、スウェーデン、英国が出場を決めた。
 1.5枠のアフリカは来年1~2月に予選を開催。アジアは来年1月に8チームによる3次予選、3月に4チームによる最終予選で2枠を争う。2枠の北中米カリブ海は来年に予選を行う予定。

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2019年7月24日のニュース