【東京五輪まで1年】久保 レアルの扉を開いた!挫折を推進力に変える力

[ 2019年7月24日 09:30 ]

東京五輪開幕まであと1年

Rマドリードのキャンプに参加し、鍛錬を積む日々を過ごしている久保(左)(撮影・小海途 良幹)
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 晴れ舞台が1年後に迫る中、久保は世界トップレベルに身を置いて自身を磨いている。6月にFC東京からRマドリードに移籍。世界に衝撃を与えた18歳の成長はとどまるところを知らない。

 Jリーグ史上最年少の15歳5カ月1日でデビューした“バルセロナの天才少年”。だが、そのサッカー人生は決して順風満帆ではない。バルセロナの下部組織時代は、18歳以下の国際移籍禁止というFIFAルールに抵触したとして、チームを離れ、15年3月に帰国。FC東京で17年11月にプロ契約を結ぶも、翌年はピッチに立てない日々を過ごした。期限付き移籍した横浜でJ1初得点こそ記録したが、その後は出場機会を減らした。

 それでもFC東京に復帰した今季は開幕戦から先発の座を確保。長谷川監督も「攻撃の核」と認める主軸となり、森保ジャパン初招集もつかみ取った。原動力は生来の負けず嫌いだ。同時にプロ契約した同僚のMF平川(現・J2鹿児島)にJ1デビューで先を越された際には、悔しさから最後までグラウンドに居残ってシュートを打ち続けた。トレーニングでも熱量のギアを一つ上げ、当時の安間監督(現コーチ)をうならせた。

 フィジカル面の向上も見逃せない。Jリーグ開幕前は積極的に肉体強化を行った。小学5年時から体づくりの指導をする木場克己氏は体幹の強さを挙げ「ドリブル時に頭がブレないので急加速、急停止、急旋回してもバランスを崩さずにボールを扱える。シュートの足の振りが速くなり、ミート力やパワーもアップした」と明かした。

 うまい選手から強さを兼ね備えた選手となり大きく飛躍した。何度も壁にはね返され、そのたびに自分に足りないものを見つめ、一心不乱に努力した。不屈の魂を持ち、類いまれな才能の上に努力を積み重ねた。さらに成長を続けるであろう令和のスター候補は、かつて、東京五輪について「一生に一度のチャンス。出場できればこの上ないうれしさがある」と語っていた。1年後、予想を超えた姿を見せてくれるはずだ。

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