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鳥栖の金明輝新監督が就任会見 危機的状況打開へ「サガン鳥栖のためにやってくれる11人を選びたい」

[ 2019年5月7日 17:42 ]

会見で意気込みを話す金明輝監督(中)、左は新主将の福田、右は竹原稔社長
Photo By スポニチ

 J1鳥栖の新監督に就任した金明輝監督(37)が7日、鳥栖市内のクラブハウスで会見した。

 金監督がチームを率いるのは2度目。昨季も、当時指揮を執ったマッシモ・フィッカデンティ元監督のリーグ戦残り5試合での電撃解任を受け、監督に就任した。降格濃厚だったチームを5戦3勝2分の無敗で残留に導いた実績の持ち主だ。

 今回も、J1最下位に低迷する状況でチームを委ねられた。現在までリーグ戦10試合を終え、1勝1分8敗、1得点16失点という危機的な状況。成績不振で退任したルイス・カレーラス前監督(46)の後を受ける。

 4月30日に監督就任の打診を受けた際、コーチとしてチームに携わっていただけに、葛藤もあったという。

 「コーチの間、何ができたかということはあった。悩んだが、そういう部分をパワーに変えて、ルイスの思いを引き継いでみんなで頑張りたいという思いで話を受けた」。

 得点が取れず失点が多いチームの課題は山積みだが「メンバー、スタイル、いろんなものを合致させて攻撃を作っていきたい」。選手起用については「サガン鳥栖のためにやってくれる11人を選びたい。そこをベースにしないとチームも前に進んでいけない。能力や過去の実績、そこもリスペクトしながら、チームが勝つことを最優先に考えていきたい」。FWフェルナンド・トーレス(35)ら大物選手も特別扱いしないことを示唆した。

 具体的な今季の目標については「他チームの結果にもよるが、2勝すれば残留圏内に入れる。残留という当面の目標はあるが、タイトル奪取、1つでも上を狙っていけるように。全部勝つ気持ちでやる」ときっぱり。サポーターに向けては「鳥栖らしく一体になって、満員のスタジアムで応援してもらえることがパワーになる」と後押しを切望した。

 「相手に合わせるのではなく、自分たち主導でサッカーをしていく。前へ前へ、勇気を持ってプレーする姿を見せられるように。1日でも早く勝利できるように取り組んでいきたい」。
 昨季に続き、再び崖っぷちに立つチームの救世主となるのか。今季リーグ戦残り24試合。金監督の手腕に命運が託される。

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2019年5月7日のニュース