慶南MF邦本V弾!五輪へアピール、素行不良で引退危機から“改心”

[ 2019年4月25日 05:30 ]

ACL・1次リーグE組   慶南1―0鹿島 ( 2019年4月24日    カシマ )

<鹿島・慶南>後半、慶南・邦本(左)が先制ゴールを決める(撮影・大塚 徹)
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 元Jリーガーが前回王者を追い詰めた。ACL1次リーグ第4戦で慶南(韓国)は鹿島と対戦。浦和ユース出身で福岡でもプレーしたMF邦本宜裕(21)が決勝弾を決め、1―0で勝利した。日本代表とU―23日本代表を兼任する森保一監督(50)が視察した一戦で、東京五輪世代の新星が存在感を発揮した。

 試合終了を告げる笛が鳴り響くと、邦本は人目をはばからずむせび泣いた。「今年はKリーグでもあまり勝てていなかった。しっかり勝てたことがうれしい」。後半18分、右クロスに反応すると、「五感で動いた」と体で押し込んでネットを揺らした。苦労の日々が報われた瞬間だった。

 浦和ユース時代の13年に、16歳8日で天皇杯でプロデビューを果たすなど将来を期待された逸材だったが、素行不良で14年に退団。15年に福岡に加入したものの、17年には契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為があったとして契約解除を余儀なくされた。一度はサッカーを続けることを諦めかけたが、慶南からオファーを受け、18年1月に隣国で挑戦することを決意。言葉もままならない中、ただサッカーと向き合った。「前からこういう気持ちでやっていればよかったけど、それでも一生懸命にすればいいことがあると分からせてくれた」。悪童だった過去の自分とは決別した。

 試合を視察した森保監督は「(試合で)唯一の得点ということもあって、彼の特徴はしっかり見させてもらった」と邦本のプレーに目を光らせたことを明かした。「夢は東京五輪に出場して、A代表に入ること。それをかなえるためにも満足せず謙虚な気持ちを持ってやっていきたい」。心身共に成長した21歳が、確かな爪痕を残した。

 ◆邦本 宜裕(くにもと・たかひろ)1997年(平9)10月8日生まれ、福岡県北九州市出身の21歳。北九州市の小石サッカースポーツ少年団、NEO FCを経て13年に浦和ユース加入。同年に出場した天皇杯3回戦山形戦では途中出場で得点。14年に浦和ユースを退団し、15年に福岡加入。17年に契約解除となり、18年1月に慶南加入。1メートル75、77キロ。利き足は左。

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