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リーズのビエルサ監督“スパイ騒動”相手の非公開練習を偵察させていた ランパード監督から抗議

[ 2019年1月12日 17:38 ]

 イングランド2部リーグでスパイ騒動が持ち上がった。首位のリーズを率いるアルゼンチンの名将、マルセロ・ビエルサ監督(63)が11日、対戦相手の非公開練習をクラブのスタッフに偵察させていたことを認めた。

 「言い訳をするわけではないが、アルゼンチン代表でW杯(南米)予選からやってきた」と、1998〜2004年のアルゼンチン代表監督時代から、同様の偵察行為を行ってきたことを明かした上で「これは違法行為ではない。公にやってきたし、このことをプレス(報道陣)にも話していた。ある人々にとっては悪いことだが、他の人々にとってはそうではない」と語った。

 地元報道によると、リーズが11日に対戦したダービーの練習場の周辺で、試合前日の10日に双眼鏡を持った不審者が出現。「スパイ疑惑」として地元警察に通報され、警官が出場する騒ぎとなった。この騒動を受けて、ダービーを率いる元イングランド代表MFのランパード監督は練習終了を早めたという。

 ビエルサ監督は、ランパード監督から「あなたはフェアプレーを尊重していない」と言われたことを明かし「私は異なった見解を持っているが、重要なのは相手がどう思ったか。クラブ(リーズ)の許可は得ていないので、責任は私にある。違法か適法か、良いか悪いかにかかわらず、ランパード監督とダービーが正しい行為ではないと感じたことが大切。私の行為は良くなかった」と責任を認めた。

 11日の試合はリーズが2―0でダービーに勝利。ダービーのランパード監督は昨年8月に1―4と大敗したリーズ戦の前日にも不審者がいたことを明かした上で「少なくともスポーツマンとして悪いことだと思うし、文化の違いも理由にならない」と不快感を示した。

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2019年1月12日のニュース