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清水 天国の久米GMに捧げる勝ち点1 兵働、引退セレモニーで男泣き「あなたの存在が大きかった」

[ 2018年11月24日 17:23 ]

明治安田生命J1第33節   清水3―3神戸 ( 2018年11月24日    アイスタ )

<清水・神戸>引退セレモニーであいさつするMF兵働(中央)。鈴木会長(左)は久米さんの遺影を手に
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 清水は今季ホーム最終戦となった神戸戦を3―3で引き分けた。

 試合前日の23日午後11時3分に取締役副社長兼ゼネラルマネジャー(GM)の久米一正氏が大腸がんのため63歳で他界。Jリーグ創設に貢献し、柏の強化部門責任者や名古屋では社長も務めた久米氏に勝利を捧げることはできなかったが、2点差を最後はGK六反のゴールで追いついて引き分けに持ち込んだ。アディショナルタイム突入後に激しい接触プレーで負傷する選手が続出し、再三の小競り合いで退場者も出るなど荒れた試合。4分が掲示されたアディショナルタイムは20分近くに及び、六反の同点ゴールは後半59分という時間だった。

 試合後、ホーム最終戦あいさつに立った左伴繁雄社長(63)は久米氏から「今のチームは5位に入れる」「久米がいなくなっても同じように仕事ができるようにしてあるから仲間を信用しろ」という2つの言葉を遺されたと報告。今季限りで現役を引退するMF兵働昭弘(36)は自らの引退セレモニーで様々な人に感謝してから「特に久米さん!あなたの力、存在が大きかったです。本当にありがとうございました!」と筑波大から2005年に清水入りした際、そして8年ぶりに今季古巣に戻った際にも尽力してくれた恩師について触れ、流れ落ちた涙を右手でぬぐった。

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