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リトルなでしこ楠瀬監督、W杯直前“不適切行為”で辞任 協会女性に抱きつく

[ 2018年11月2日 05:30 ]

楠瀬直木
Photo By スポニチ

 リトルなでしこに激震が走った。日本協会は1日、U―17女子日本代表の楠瀬直木監督(54)が同協会の女性職員に対して不適切な身体的接触があったとして、31日付で辞任したと発表した。後任はU―18同代表の池田太監督が務め、この日始動したU―17W杯(13日開幕、ウルグアイ)に向けた福島合宿から指揮した。

 日本協会によれば不適切な行為は2度。昨年6月、出張先での打ち合わせ後、楠瀬氏は当該職員を軽く抱きしめる行為があり、今年9月にも不必要な身体的接触があったという。不快感を持った女性職員が上司に相談し、弁護士を交えて双方から事情を聴取した上で、女子委員会が監督続行を困難と判断した。

 田嶋会長は「代表監督には高い倫理観が求められる。心からおわび申し上げます」と頭を下げた。当該職員のプライバシー保護の観点から年齢などは非公表。8日の理事会で担当役員の処分を審議、楠瀬氏の処分は裁定委員会にかける。協会では今回の件を検証、コンプライアンス強化の見直しや再発防止を徹底していく。

 選手には合宿の集合時に説明したという。前回大会準優勝監督の不適切行為、辞任には一様にショックを受けており「我々も全力でサポートしたい」と田嶋会長。リトルなでしこは13日の1次リーグ初戦でブラジル、16日に南アフリカ、20日にメキシコと対戦する。

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2018年11月2日のニュース