鳥栖 残留争いの天王山、長崎の“九州ダービー”に気合 金明輝監督「負けたら終わり」

[ 2018年11月2日 19:37 ]

残留を果たすためトレーニングに励むサガン鳥栖
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 現在16位で残留争いのまっただ中にいるJ1鳥栖が同じく18位の長崎と4日にホームで対戦。残留争いの天王山となる“九州ダービー”を迎える。

 両チームの対戦はカップ戦を含め今季4度目。対戦成績は1勝1分1敗で五分だ。リーグ戦でみれば前回対戦の3月3日第3節、長崎が前半にFW澤田崇、FW鈴木武蔵のゴールで2点をリードするも、後半に鳥栖がDF高橋秀人、DF鄭昇玄のゴールでドローに持ち込み、ゲーム前に選手らが「J1で何年もやってきた意地がある」と口にしていた通りの矜持をみせた。

 ただ、この試合で許した2失点の印象をGK権田修一は「前半戦の中で一番きれいにやられたカウンターだった」と振り返る。「うちに対して最短距離で来た。Jリーグの中で一番良かったイメージ」と、警戒する。また、この大一番はチケットがほぼ完売となっており、大観衆の中で行われることが確実視されている。権田は満員のホームゲームであるがゆえに、大声援に後押しされての「趙攻撃型」になってしまう雰囲気も懸念した。前例もある。10月6日のホーム湘南戦では終始、攻撃を続けゲーム内容で圧倒しながらもまさかの得点を許し痛い黒星を喫した。「攻撃的にいくと隙を突かれてカウンターを食らう可能性が高くなるのでケアしないと。前線にも特長ある選手がそろっている」と権田は気を引き締める。

 終盤戦を迎え、両チームともにケガや体調が万全でない選手も多い。鳥栖はJ屈指のFW陣、Fトーレス、金崎夢生、小野裕二、豊田陽平らを擁するが、金崎、小野、豊田は別調整を行うなど出場は不透明で、一方の長崎も、攻撃の軸となるFW鈴木はケガで直近2試合を、守備の要DF徳永悠平は4試合を欠場しており、コンディションが危惧される。両チームともにベストメンバーで臨めるのか、そして選手のコンディションも勝敗の大きな鍵を握りそうだ。

 10月20日の敵地・仙台戦から指揮をとる金明輝監督は、この試合がホームデビュー戦。就任後は公式戦で1勝1敗となっており、初のホーム戦は白星で飾りたいところだ。長崎の基本システムである「3―4―3」に対しては「仙台、浦和と同じシステムが続いているのでイメージは持っていける」と話し「負けたら終わり。相手もうちもここは必ず勝ちたい。どちらが強い気持ちを持つか。先制点がすごく大事になってくる」と展望を話した。

 MF原川力は「とても大事な試合。残留はこの1試合で決まると言ってもいい試合」と“九州ダービー”の持つ意義を話し、MF福田晃斗も「なにがなんでも勝たないと」と意気込む。

 残留を果たすためには双方ともに絶対に負けは許されない。明治維新から150年。その維新で中核を担った肥前藩に縁を持つ隣県同士の対決は“肥前ダービー”とも称される。意地とプライドがぶつかり合い、晩秋の九州を熱く燃やす一戦に大きな注目と期待が集まっている。

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