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“王国”清水ついに陥落…敗戦から4時間半後、新潟快勝で初のJ2降格決定

[ 2015年10月17日 20:24 ]

<清水・仙台>仙台に敗れガックリの清水イレブン

J1第2ステージ第14節 清水0―1仙台

(10月17日 アイスタ)
 “サッカー王国”の名門、清水がついにJ1から初めて陥落した。午後2時からホームで行われた仙台戦に0―1で敗れ、4連敗で9戦勝ちなし。年間15位の新潟が同6時半キックオフの松本戦を2―0で勝って勝ち点33に伸ばしたため、勝ち点21の清水が残り3試合に全勝したとしても勝ち点30で及ばず、クラブ史上初となるJ2降格が決まった。

 8月に就任した田坂和昭監督(44)は、指揮を執った9試合で3分け6敗と未勝利のまま、無念の降格決定となった。

 清水はJリーグ初年度の1993年から参戦した10チーム、いわゆる“オリジナル10”の1つで、99年のニコスシリーズ(第2ステージ)で初のステージ優勝。96年にはナビスコ杯、2001年には天皇杯を制した。

 近年はタイトルに恵まれてはいないが、最近10年だけ見ても08年と12年にナビスコ杯で準優勝。天皇杯も05年、10年に準優勝している。過去には、現在G大阪で指揮を執る長谷川健太監督(50)やプレミアリーグのレスターでプレーするFW岡崎慎司(29)ら多くの日本代表選手やスター選手も輩出。“サッカー王国”と呼ばれる地元・静岡の熱いサポーターにも支えられる人気チームでもある。

 だが、勝ち点1差で最終節にかろうじて残留を決めた昨季から効果的な選手補強もないまま、今季に突入。第1ステージ開幕直後から下位に低迷した。結局、最下位で第1ステージを終えると、第2ステージ開幕後の8月1日に大榎克己前監督(50)が成績不振の責任を取って辞任。今季開幕をJ2大分監督として迎え、5月にJ2最下位で解任された田坂氏をヘッドコーチとして7月に招へいし、8月からは大榎前監督の後任に据えたが浮上することはできず、23年目となる2016年シーズンは戦いの舞台を初のJ2に移すこととなった。

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