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ドルト、PK戦制しドイツ杯決勝進出!バイエルンは4人連続失敗

[ 2015年4月29日 06:18 ]

PK戦を制して決勝進出を決め、選手とともに喜びを爆発させるドルトムントのクロップ監督(左)(AP)

 ドイツ杯準決勝が28日に行われ、日本代表MF香川真司(26)を擁するドルトムントは敵地ミュンヘンでバイエルン・ミュンヘンと対戦し、1―1からのPK戦を2―0で制して、2年連続で決勝に進出した。ドルトムントは今季限りで退任するクロップ監督の花道を飾るべく、5月30日の決勝で3年ぶり4度目の優勝を目指す。香川はトップ下で先発したが、得点に絡めないまま後半途中で交代した。

 昨季決勝の再現となった試合。26日にリーグ3連覇を決めたばかりのバイエルンMは立ち上がりからボールを支配し、再三相手ゴールに迫る。ドルトムントは少ない攻撃の機会を活かそうとするも、相手の守備ブロックを崩せない。バイエルンMが主導権を握ったまま試合が進み、前半30分についに相手ゴールをこじあけた。カウンターを狙うドルトムントの香川の緩いパスをカットすると、一気に前線にロングボールを送ってカウンター返し。レバンドフスキが左サイドに抜け出し、GKとの1対1からシュートを放ったが、これは左ポストを直撃。こぼれ球を再びレバンドフスキが拾って角度のない位置から右足で蹴り込み、チームに先制点をもたらした。

 1点を追うドルトムントのクロップ監督は後半25分、香川に代えてムヒタリアンを投入し、この交代策が5分後に的中した。同30分、ムヒタリアンの左クロスをファーサイドのオバメヤンがスライディングしながら右足で押し込んでゴールネットを揺らす。GKノイアーが反応したが、ボールはゴールラインを割っており、ドルトムントが試合を振り出しに戻した。

 ドルトムントはその後もムヒタリアン、ロイスがゴール前で決定機を迎えたが、ノイアーに阻まれて勝ち越し点はならず。1―1で90分を終え、延長戦へと突入した。ドルトムントは延長後半3分、MFカンプルが2度目の警告で退場となり、数的不利に。それでもシュバインシュタイガーらの決定的な場面をGKランゲラクが好セーブでしのいで、PK戦へと持ち込んだ。

 PK戦では先攻のバイエルンMがラーム、シャビ・アロンソと続けて足を滑らせて失敗し、ゲッツェのキックはランゲラクがセーブ。0―2からの4人目に登場したノイアーのキックはクロスバーを直撃し、その瞬間、バイエルンMの大会史上初の3連覇の夢は消えた。

 29日に行われる準決勝のもう1試合ではボルフスブルクと3部のビーレフェルトが対戦。決勝は5月30日、ベルリンで行われる。

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