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宇佐美 狙うぞクラブ最多タイ6戦連発 レジェンド襲名だ!

[ 2015年4月29日 11:00 ]

宇佐美はクラブ史上タイとなる6試合連続得点に挑む

J1第1S第8節 G大阪―松本

(4月29日 万博)
 クラブ史に名前を刻む。J1は29日、各地で9試合があり、ホームの万博競技場で松本を迎え撃つG大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)が、クラブ史上最多タイとなる6試合連続ゴールを誓った。J2の11試合とJ3の6試合も同日開催される“黄金蹴間”の幕開け。頼れるエースに導かれ、5連勝中のJ王者が大型連勝への道を突き進む。

 ゴール記録も連勝も伸ばす。28日、吹田市内で非公開調整を終えた宇佐美は、FWエムボマらが達成しているクラブ記録の6戦連発、そして、その先にある新記録「7」の達成へ力をこめた。

 「並べたとしたら、もちろんすごく嬉しいですけど、肩を並べるだけじゃなくて、さらに1つ上に行ければ誇りになる」

 過去に達成した選手は6人いるものの、6試合すべて勝利に導いたのは97年のエムボマのみ。それも延長勝ち2試合を含んだもので、90分での6戦連発&6連勝はクラブ史上初となる。得点した試合の不敗神話を「29」まで伸ばしているエースは「自分が点を取れば負けないという結果がついてきている」と快挙達成への自信もにじませた。

 ゴールへのどん欲さが量産の理由だ。前々節の湘南戦ではゴール前のこぼれ球に体ごと飛び込んでのヘディング弾。前節の新潟戦では相手GKのスキを突く頭脳的な一撃を決めた。身につけた多彩な得点パターン。「どんな形でもいいから取りたい。GKのキックをスライディングでブロックして、それが入るとかでもいい。とにかくチームに1点をもたらすことが大事」とエースの自覚とプライドをのぞかせた。

 松本とはJ2だった13年に対戦。敵将の反町監督から試合後「宇佐美はパスを出した後は走らない」と言われた因縁がある。それでも「やるべきことに集中したい」と雑音をシャットアウト。2年分の成長は、言葉でなくプレーで示せばいいという自信の表れだった。

 チームメートも記録を後押しする。日本代表DF藤春は「取らせてあげたい。それはみんなの思い」と明言。長谷川監督も「6試合と言わず、ずっと取ってほしい」とエールを送った。期待と注目を集める宇佐美が“黄金の輝き”を放ち、ゴールデンウイークの到来を告げる。 

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2015年4月29日のニュース