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佐々木監督、敵将“負け惜しみ”にも胸張った

[ 2012年8月5日 06:00 ]

<日本・ブラジル>ブラジルに勝利し沢(中央)と握手を交わし笑顔を見せる佐々木監督

ロンドン五輪 サッカー女子準々決勝 日本2-0ブラジル

(8月3日 カーディフ )
 試合後の会見。佐々木監督はわざと胸をそらして椅子に座った。「耐えに耐えながら相手の隙を突くサッカーをして、よく結果を出してくれた」と厳しい試合を制した選手の頑張りを称えた。

 試合前のホテルでのミーティングでは「一発勝負。腹を据えてやろう。自信を持て」と短い言葉で送り出した。ブラジルは予想していた3バックではなく4バックで前線も流動的に入れ替わった。日本の倍以上の21本のシュートを食らい、危ない場面が何度もあった。だが気迫で相手を上回った。会見に同席したバルセロス監督からは日本が守備的に戦ったとして「勝ちに値しない」と“負け惜しみ”を言われたが、「質はブラジル。でも五輪は何が起きるか分からない。われわれがウェンブリーに行くべきだったと思っている」と胸を張った。

 後半途中からドローを指示した7月31日の南アフリカ戦。賛否ある戦術を実行したことで想像以上のプレッシャーを背負った。「結果を出さなかったら…というのはあった。でも選手は理解してくれたし勝ち点1が最終的にこの試合のモチベーションになった」。その信念にブレはなかった。

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2012年8月5日のニュース