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レーブ監督続投へ!風邪もマフラー姿で指揮

[ 2010年7月12日 06:00 ]

<ドイツ・ウルグアイ>ドイツは3位となり、ミュラーを抱き締めるレーブ監督

 【W杯3位決定戦・ドイツ3―2ウルグアイ】手塩にかけて育てた選手、支えてくれたスタッフ全員と抱き合った。試合前日は風邪で寝込んだため、マフラー姿で指揮を執ったドイツのレーブ監督は「チームは勝利にふさわしかった。大会を通じて選手はよくやった。誇りを胸に国に帰れる」とかすれた声で語った。

  現役時代は代表経験がなく、ビッグクラブを指導した実績もない“無名の指揮官”が予想以上の成果を残した。大会前に主将のMFバラック、GKアドラー、DFベスターマンら主力が負傷離脱。国内でも期待が薄い中、20歳MFミュラー、23歳MFケディラ、24歳GKノイアーら若手を抜てきするなど大胆な起用でチームを活性化させた。

 ピッチを18分割してポジションの担当範囲を決め、個々の動きとチームとしての連動性を指導。練習を録画して選手の動きを分析し改善することで、イングランド戦のような速攻を可能にした。

 ドイツ協会は契約延長の意向を示しており、地元紙ビルトによると本人も続投に前向き。「王者はまた立ち上がる」。06年ドイツ大会でクリンスマン前監督の右腕として貢献し、今大会では指揮官としてさらに評価を上げた50歳の知将が、90年以来遠ざかっている頂点へ再スタートを切る。

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2010年7月12日のニュース