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スペイン念願の初優勝!イニエスタが決勝ゴール

[ 2010年7月12日 06:12 ]

悲願の初優勝を果たし、W杯の優勝トロフィーを掲げるスペインのカシージャス

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は11日午後8時半(日本時間12日午前3時半)にヨハネスブルクのサッカーシティー競技場で決勝が行われ、スペインが延長戦の末に1―0でオランダを下し、初優勝を飾った。延長後半11分、イニエスタが決勝点。また、得点王はビジャ、スナイダー、ミュラー、フォルランの4選手が大会5得点で並んだ。

 立ち上がりから一進一退の激しい攻防が続き、120分を通して14枚のイエローカードが出る削り合いとなった。

 前半5分、シャビのクロスに合わせたセルヒオ・ラモスがダイビングヘッドを放てば、オランダも同8分にカイトがカットインからファーストシュート。

 スペインはイニエスタ、シャビを中心にテンポ良くパスをつないで攻め上がろうとするが、オランダの堅守に阻まれ、中盤でボールを失ってしまう。対するオランダはロッベンを中心にカウンターからゴールに迫るが、GKカシージャスら守備陣も身体を張って対応し、どちらも主導権を譲らない。

 オランダが最大の決定機を迎えたのは後半17分だった。スナイデルの縦パスに抜け出したロッベンがフリーとなり、GKカシージャスと1対1の局面。しかし、GKカシージャスが右足でシュートを弾くスーパーセーブを見せる。

 その後はリズムをつかんだスペインの攻撃の時間帯が続いた。ゴールを決めれば単独得点王の可能性が残っていたビジャは、流れの中からシュートを連発。FKでも直接ゴールを狙うなど気合をにじませたが、大会6得点目は挙げられず。両チームともに無得点のまま延長戦に突入した。

 延長前半5分にはイニエスタが途中出場のセスク・ファブレガスに絶妙なスルーパス。これに抜け出したセスク・ファブレガスはゴール前でGKステケレンブルフと1対1の局面を迎えるが、シュートはGKステケレンブルフの好セーブに阻まれる。すると今度はカウンターからロッベンが右サイドを突破、スナイデルとのワンツーからゴール前に迫るも、DFにクリアされる。

 試合が動いたのは延長後半4分。ゴール前でイニエスタを引っ張ったハイディンガがこの日2度目の警告を受けて退場となり、オランダは10人に。

 これで優勢となったスペインが流れをつかみ、パスサッカーの象徴であるイニエスタが念願の初優勝を引き寄せた。延長後半11分、右サイドでセスク・ファブレガスからパスを受けると、トラップから冷静にボレーシュート。ゴール左に突き刺さった一発が決勝点となり、試合を決めた。3度目の挑戦となったオランダは最後まで粘ったが、惜しくも初優勝を逃した。

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2010年7月12日のニュース