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増額は1~3位だけ…W杯ボーナス“非現実的”設定

[ 2010年5月19日 06:00 ]

 岡田ジャパン戦士に支給されるボーナスが、現実離れした金額設定となったことが18日、分かった。W杯代表選手の所属クラブに限定した緊急強化担当者会議が18日、東京都文京区のJFAハウスで行われ、日本代表選手に支給されるW杯ボーナスの金額を決定。日本代表選手に協会から支払われる“給料”は、日当、勝利給、プレミアム・ボーナスの3種類があるが、今回の会議で金額に変動があったのがプレミアム・ボーナスだ。

 前回のドイツ大会では優勝で1人3000万円に設定されていたが、協会関係者は「ちょっと上げた」と、南アフリカ大会では3500万円(以下金額はすべて推定)に増額。同様に準優勝が2000万円から2500万円、3位が1000万円から1500万円へと増額した。
 その一方で、1次リーグ突破した場合のベスト16(200万円)や、ベスト8(400万円)、さらには4位(800万円)のボーナス額は前回大会から据え置かれた。岡田監督が「ベスト4」を目標に掲げているにもかかわらず、目標達成の4位ボーナスが増額されない摩訶(まか)不思議な金額設定となったことは否めない。
 そもそも、日本がアウェーのW杯で未勝利(1分け5敗)という現実を考えれば、増額すべきなのは目の前の目標である1次リーグ突破のボーナスであってしかるべきところ。ベスト3のみの増額では、“ニンジン”もしょせんは“絵に描いた餅(もち)”となってしまう。犬飼会長は「南アフリカに行ったら、死ぬ気でやるだろう」と選手の奮起を期待しているが、少なくともボーナス額はモチベーションになりそうもない。

 ≪代表日当は2万円≫日本協会から代表選手に支払われる日当は1日2万円。試合の結果によって支給される勝利給は大会などで細かく設定されている。W杯などの世界大会では100万円、W杯最終予選は50万円、公式戦は30万円、親善試合は20万円で、親善試合も相手がFIFAランク上位の場合は高い金額となる。大きな大会のときはプレミアム・ボーナスも設定される(金額はすべて推定)。

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2010年5月19日のニュース