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レアルを追われた男たち“里帰り”に特別な思い

[ 2010年5月19日 17:20 ]

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は22日にマドリードでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)―インテル・ミラノ(イタリア)の決勝を行う。舞台は名門レアル・マドリードの本拠ベルナベウ。両チームには過去にレアルでプレーした選手が多く、“里帰り”に特別な思いを抱いている。

 バイエルンのロッベンとインテルのスナイダーは、ともに3年前の8月にレアルへ移籍した。当時のカルデロン会長が華麗なサッカーを求めてオランダ代表勢で攻撃陣を固めたからだが、ペレス会長が復帰した今季はC・ロナウドとカカーの加入で開幕前に2人ともはじき出された。スナイダーは「会場がマドリードだったことが、決勝に残りたい気持ちを強く後押しした」と打ち明けた。

 準決勝でバルセロナ(スペイン)のメッシを封じたインテルのカンビアッソとサムエルも思い入れがある。カンビアッソは15歳でレアルの下部組織に入り、トップチームでも2シーズンを過ごした。「あのピッチに戻るなんて不思議だ。声援が身近に感じられるので楽しみ」。サムエルは1シーズンだけで放出された悔しさを忘れていない。

 インテルのエトオは10代のころにレアルのユニホームを着たが、出場機会に恵まれずに移籍した。勝てばバルセロナ時代を含め3度目の欧州制覇となるが、今回は喜びも格別だろう。(共同)

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2010年5月19日のニュース