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勝ち点はく奪も…浦和差別ヤジ徹底調査へ

[ 2010年5月19日 06:00 ]

 Jリーグの鬼武健二チェアマン(70)が18日、差別撲滅に向け強権を発動した。東京都文京区のJFAハウスで行われた理事会後、15日の仙台―浦和戦(宮城ス)後に浦和の一部サポーターが仙台の外国籍選手に差別的な言葉を浴びせた件について徹底調査することを明言。

 「以前からそういうことはあってはならないと言い続けている。中身によってはそれなりの処分をしなくてはならない」と調査の結果次第で厳罰を下す可能性があることを示唆した。
 国際サッカー連盟(FIFA)は06年3月の理事会で加盟各協会のリーグで起きた、選手、監督、サポーターらによる差別的な行為に対し、関係するクラブに厳罰を科すことを決定。それによると1度目は勝ち点3、2度目は同6をはく奪し、それ以上重なった場合は下部リーグへ降格させ、この新規則を適用しない加盟各協会はFIFAの国際大会に2年間出場停止としている。
 Jリーグの羽生事務局長は仙台にさらなる調査、浦和にはサポーターの特定を指示したことを明かし「ゆゆしきこと。軽く考えられるわけがない。報告書を見て裁定委員長と相談する」と話した。

 ▽浦和サポーターの暴動 15日の仙台戦(宮城スタジアム)に1―1で引き分けたことに激怒し、一部サポーターがスタンドから選手に向けてペットボトルを投げ込んだ。その後は立ち入り禁止エリアに突入し、チームバスを取り囲み、フィンケ監督が事情説明する事態に。仙台の外国人選手には差別的発言も飛んだ。

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2010年5月19日のニュース