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ド派手昇格1勝!山形いきなり首位に立った

[ 2009年3月8日 06:00 ]

<磐田・山形>J1初勝利を挙げた山形イレブンは、サポーターに歓喜のあいさつ

 【山形6―2磐田】衝撃的なJ1デビュー戦となった。J2での10年間で最多得点が「5」だった山形が、敵地の開幕戦でクラブ新記録となる6得点を挙げて大勝。磐田相手に4点差をつけ、暫定ながらいきなりJ1首位に立った。歴史的大勝にキャプテンのMF宮沢は「首位?神様からのごほうびみたいなもんかな。J2で苦労してきたことが一気に報われた感じ。もちろんこれで終わりじゃない。次につながります」と胸を張った。

 PKで先制されたが金、古橋の連続ゴールで逆転。後半に入って2―2と追いつかれて相手に流れが傾きかけたが、前線からのプレスを徹底し続けてリズムを取り戻した。2―2の後半30分には、宮本の右クロスを宮崎が流して長谷川が勝ち越し弾。終盤には3点を加えて突き放した。小林監督は「相手の右からの攻撃がきつくなった。でもここで忠実な守備ができたことが大きかった」と身上の堅守からのカウンターを勝因を挙げた。

 J1残留が大目標。資金が豊富なビッグクラブ相手にどこまで戦えるかは未知数だが、中位以下のチームに好勝負を展開することで生き残りを懸ける。昨季は入れ替え戦に回るなど苦戦した磐田はまさしくターゲットだった。

 運営団体はJチーム唯一の社団法人。10億円の運営予算もJ1で断然最下位だ。こうした補強もままならない中で新戦力の金、古橋が得点するなど新旧戦力が融合した。次は地元に戻りビッグクラブの1つである名古屋を迎え撃つ。「きょうで自信がついた。やれるかも」。2得点のFW長谷川の言葉がチーム全体で得た手応えを代弁していた。

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2009年3月8日のニュース