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浦和を完封!鹿島“横綱相撲”でV3へ好発進

[ 2009年3月7日 19:57 ]

<鹿島・浦和>前半22分、先制点を決めて喜ぶ鹿島・野沢拓也(左から2人目)ら

 【鹿島2―0浦和】鹿島は相手の攻めをうまくいなし続け、勝負どころとみるや電光石火の攻撃で浦和を沈めた。

 攻勢に出たのは浦和だった。だが、鹿島は冷静だった。「相手のしたいことを見極めるのが大事だった。やりたいことを多少やらせていた」とDF岩政。攻め込んできた時の守備の薄さを見抜き、カウンターを狙った。

 前半22分、相手のFKを防いだ後、GK曽ケ端は長いパスを敵陣のFWマルキーニョスに出す。昨季の得点王は相手DF平川を一気に加速して振りきると、ゴール前にフリーで詰めていた野沢にアシストとなるパスを放り込んだ。マルキーニョスは「自分の長所はパワーとスピード。それを野沢が感じ取ってくれたからこその先制点だった」と言い、野沢も「クロスが来ると信じていた」と話す。

 2点目も相手CKからの速攻。右足で豪快にネットを揺らしたマルキーニョスは「これもみんながどう動くべきか分かり合っていたから」と味方をたたえた。

 新監督の下で再出発したばかりの浦和に対し、3年目のオリヴェイラ監督に導かれた鹿島は全員の意思統一ができている。チームの成熟度が明暗を分け、鹿島は3連覇に向けて好発進した。

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2009年3月7日のニュース