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J2王者の実力証明 広島がパス攻撃で完勝

[ 2009年3月7日 17:44 ]

<横浜・広島>前半38分、3点目のゴールを決めた柏木陽介(10)を祝福する広島イレブン

 【広島4-2横浜】昨季のJ2王者の実力は本物だった。広島が持ち味のパス主体の攻撃で4得点。ペトロビッチ監督は「試合をコントロールできた。J1の舞台でやれることを見せられた」と胸を張った。

 試合開始直後の失点で、広島の選手は目が覚めた。前半19分に槙野の得点で追い付くと、その5分後にはパスで崩す広島らしさを象徴する勝ち越しゴールが生まれた。ボランチの青山のパスに反応した左サイドの服部が折り返すと、中央に駆け込んだ青山がおとりになり、フリーの佐藤寿が決めた。
 日本代表DF中沢らを擁する横浜の守備陣を崩した昨季のJ2得点王、佐藤寿は「僕の得点も、みんなで取れたもの。似たような(3バックの)システムで、自分たちの方が成熟したプレーを出せた」。その後もJ1復帰のために残留した柏木、ストヤノフが加点し、組織力で圧倒した。
 2月前半のトルコキャンプでは欧州の各クラブと連戦。“パスサッカー”が通用したことでさらに自信を深めた。主力の森崎浩、高萩をけがで欠いての貴重な開幕戦勝利に「最高ですね。本来いるべき場所に戻ってきた」と佐藤寿は言った。2季ぶりにJ1復帰した名門チームが台風の目になりそうだ。

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2009年3月7日のニュース