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ハマのルーキー渡辺が今季J1号決める!

[ 2009年3月7日 06:00 ]

練習で中沢佑二(左)小宮山尊信(左から2人目)と競り合う渡辺千真(右)

 17年目を迎えたJリーグは7日に開幕し、J1は7試合が行われる。「スポニチデー」として行われる横浜―広島戦は午後1時に日産スタジアムでキックオフ。5年ぶりの優勝を狙う横浜は、1トップで先発する大卒ルーキーのFW渡辺千真(22)がデビュー戦でのゴールを宣言。得点力が課題のチームの命運を握る大型ストライカーが、今季のJ第1号弾を狙う。

 エースナンバー「9」を背負った男の決意表明だった。横殴りの強い雨が降りしきる中、前日練習で軽快な動きを見せた渡辺はプロデビュー戦に向け「緊張はあまりない。心の準備はできている」とキッパリ。続けて「チームのためにもゴールを狙いたい。サポーターに自分のプレーを見せたい」と、開幕デビュー弾を宣言した。

 狙うはクラブ史上初の開幕戦新人ゴールだけでなく、今季Jリーグ第1号弾だ。7日に行われるJ1の7試合で横浜―広島戦とFC東京―新潟戦(味スタ)の2試合は、もっとも早い午後1時開始。早い時間帯に先制点を決めれば、それが今季J第1号弾となる可能性は高い。新人選手の開幕戦ゴールは98年の高原直泰(当時磐田、現浦和)ら過去に5人いるが、新人のシーズン第1号となれば94年の城彰二(当時市原、現評論家)に次いで2人目の快挙となる。

 ゴールのイメージもできている。横浜のスカウトは広島の3バックがラインを高く保つと分析。それを受け、本来はポストプレーを得意とする渡辺も「ポストだけではなく、一発を狙ってDFの裏にも飛び出したい」と柔軟な動きでゴールを狙う考えを口にした。前線へパスを出す役割を担うMF長谷川アーリアも「(渡辺)千真くんのゴールをおぜん立てしたい」と援護を約束した。

 チーム待望の日本人ストライカーに、周囲の期待も高まるばかりだ。木村監督が「味方を使えるし、自分でもシュートまで持っていける。フィジカルも強いし、いずれは代表に入る逸材」とほめちぎれば、数多くのFWと対戦してきた15年目のベテランDF松田も「味方にパスを出せる場面でも、自分で強引にシュートまで持っていくずぶとさがある。能力は凄い」と活躍に太鼓判を押すほどだ。チームは昨季、リーグ3位の最少失点と守備は盤石。それだけに「点を取れれば勝ちにつながる」と渡辺。5年ぶりのタイトルのカギを握る大型ルーキーが、まずはデビュー弾で横浜に4年連続の開幕勝利を引き寄せる。

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2009年3月7日のニュース