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北島 4位も潔し!個人でメダル獲得ならず

[ 2012年8月2日 03:34 ]

男子200メートル平泳ぎ決勝 3位になった立石諒(右)を祝福する4位の北島康介

ロンドン五輪競泳

 男子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、北島康介(29=日本コカ・コーラ)は2分08秒35で4位だった。

 すがすがしい表情だった。「悔しいですけど、(立石)諒がとってくれたんで悔いはないです」。前回、前々回と金メダルを取って「名言」を残してきた男の声は、明るく、かつ潔いものだった。

 レースは北島がスタートからエンジン全開で泳いだ。最初の50メートルをトップでターンすると、世界記録を上回るペースで進んでいった。このレースに懸ける思いを、ひとかきひとかきに表していた。

 しかし、150メートルのターンで2番手に後退すると、そこから失速。「きょう精一杯のレースだった」と全力を尽くしたが、結果は4位。2大会連続2冠のスーパーエースが表彰台に上がることさえできなかった。

 「3連覇よりも、この4年間は自分に対しての挑戦だった。ここまでサポートしてくれた全ての人に感謝します」。そう振り返った北島は、最後まで晴れやかだった。レース結果が電光掲示板に映し出されると、いち早く隣のレーンにいた銅メダルの立石と抱き合った。インタビュー終了後には、後輩と握手をし背中をポンと叩いて祝福。北島はゆっくりとプールサイドを後にした。

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2012年8月2日のニュース