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無気力試合で失格の中韓選手 複雑な思い、引退表明も…

[ 2012年8月2日 18:38 ]

 ロンドン五輪のバドミントン女子ダブルスで無気力試合をしたとして失格処分となった中国や韓国の選手らは2日までに、「制度が不完全」「良い成績を出したかった」などと複雑な思いを吐露した。中国選手の一人は引退も表明した。

 「全てのファンに謝る。自分たちのレベルの試合をしなかった」。失格処分となった王暁理、于洋の両選手は、中国中央テレビなどの取材に反省の弁を語った。

 一方、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では処分に納得のいかない心境を吐露。王選手は「不完全な制度のせいで私たちが責任を負う。なぜ? あなたたちが取り消したのは試合だけでない。私たちの夢も奪った」と無念さをつづった。

 于選手は微博で、次の試合のことを考えたためだったと書き込み「これが私の最後の試合。さようなら愛するバドミントン」と引退を表明した。

 韓国の朝鮮日報が韓国バドミントン協会関係者の話として伝えたところによると、同国の河貞恩、金ミンジョン両選手のペアは世界バドミントン連盟の聞き取りに「五輪で良い成績を出したかった。準々決勝で強い相手を避けたかったのは事実」と説明。中国のペアと試合をした鄭景銀、金ハナ両選手は「相手が先にあきれるようなプレーをした」と弁解したという。

 韓国代表の成漢国監督は「結論が出た以上、言うことはない」と言葉少なだった。(共同)

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2012年8月2日のニュース