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イケシオ笑顔で終戦「過程が大事。悔いはない」

[ 2012年8月2日 06:00 ]

混合ダブルス1次リーグのデンマーク戦後、健闘をたたえ合う池田信太郎(右)と潮田玲子

ロンドン五輪バドミントン

 各種目の1次リーグを行い、混合ダブルスB組の池田信太郎(31)、潮田玲子(28=ともに日本ユニシス)組はデンマークペアに0―2(11―21、10―21)で敗れ、通算1勝2敗で各組2位までの8強入りはならなかった。女子ダブルスD組で北京五輪4位の末綱聡子(31)、前田美順(26=ともにルネサス)組も3位で敗退決定。同B組で藤井瑞希(23)、垣岩令佳(23=ともにルネサス)組は2位で8強入りした。
【池田信太郎】

 メダル候補に大敗し「イケシオ」の挑戦は終わった。1次リーグ敗退が決定し、潮田は「ランキング外からスタートして、ここまで頑張ってこられた。ここまでの過程が大事だった。悔いはない」と晴れやかな表情で振り返った。

 北京五輪後、潮田は目標を見失っていた。テレビ局の仕事を打診され引退も考えたが、08年11月、小椋久美子さん(29)とのコンビでタイトルに挑んだ最後の大会で優勝し、気持ちが固まった。「まだインタビューする側には回りたくない。される側でいたい」。ちょうどその頃、高校の先輩、池田との混合ダブルスを打診され新たな挑戦を決意した。

 男子が女子をカバーする独特の動きをつかむまでには時間がかかった。海外ではジュニア世代から取り入れられるが、国内ではインターハイにも種目になく、なじみが薄い。強化合宿などでもペアの多い男女のダブルス練習に時間が割かれ、実戦の場もなかなか整わなかった。それでも、昨年のスーパーシリーズ・ファイナルで4強入りなどと結果を残し、再び五輪の舞台にたどり着いた。 結果は1勝2敗だったが、2人が残した足跡は小さくない。潮田は「この舞台に一生立てないという寂しさはあるけど、4年前よりすっきりしている」と笑顔。池田も「ここがゴール地点と思ってやってきた。長い間、潮田と一緒に戦い、(五輪で)3試合できて良かった」と同僚をねぎらった。潮田は既に9月18日開幕のヨネックス・オープンを最後に引退することを表明。今後は未定だが、Jリーグ柏のDF増嶋との交際も明らかになった。このままゴールインか、それともタレントとして第二の人生を歩むのか。第一線を退いても、しばらくは美人バドガールの動向に注目が集まりそうだ。

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2012年8月2日のニュース