【根岸S】アスコット 9戦ぶり勝利へ!芝→砂で“V字復活”メイショウボーラーの軌跡たどれ

[ 2020年1月28日 05:30 ]

初のダート挑戦となるモズアスコット
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 今週から舞台は東京へ。G1フェブラリーSを見据えた「第34回根岸S」が行われる。注目は18年の安田記念馬モズアスコット。そのG1制覇を最後に8戦、勝てておらず、陣営は今回、初のダート戦という劇薬を投入する。過去には05年の覇者メイショウボーラーのように激変した馬もおり、再び飛躍するきっかけとなる可能性を十分に秘めている。 根岸S

 チャレンジこそが競馬の魅力。矢作厩舎の基本方針を地で行く出走だ。18年の安田記念覇者モズアスコットが20戦目にして初のダートに挑戦する。

 玉井助手は「走ってみないと分からない部分はあります」と、まずは慎重な言い回し。ただ、「ピッチ走法で力強い走りをするしダートは合いそうな気がするんですよ」と明るい言葉をつないだ。フランケル産駒はこれまで芝30勝に対し、ダートは4勝。重賞勝ちはモズアスコットを含め、ソウルスターリング、ミスエルテと全て芝だ。ただ、オープン2着からの連闘でG1をつかんだように、ある意味、常識が当てはまらないこの馬なら、やってくれそうな予感が漂う。

 G1制覇から約1年8カ月が経過し6歳を迎えた。昨年は5戦してスワンS(2着)を除けば馬券圏外。すっかり元気を失っているのかと思えば、そんなことはない。調教では若駒真っ青の張り切りぶりだ。1週前追いは坂路で4F50秒6の猛時計。併走馬のローゼンリッター(4歳1勝クラス)をあっさり突き放した。衰えなどみじんも感じられない。

 つまりは、レースに慣れてしまっているのではないか。凡走して厩務員の元に戻っても、ねぎらってもらえて、カイバもいつも通り出てくる。ここは刺激が欲しい。いつもと違う、見慣れぬダートコースで「あれっ?」と思ってくれれば、しめたもの。何かありそう、走らなきゃと思えば、自然と先頭でゴールしているはずだ。能力はそれだけのものがある。

 「年齢を重ねて体に幅が出てきた。入厩後は休養明けで緩さがあったが状態は上がってきている。スピードがある馬なので、どこまで通用するのか楽しみ」と意気込む同助手。初ダートで変身した代表格としては05年のガーネットS→根岸S→フェブラリーSと3連勝したメイショウボーラーがいる。この後はフェブラリーS(2月23日、東京)へ参戦するプランが濃厚のモズアスコット。第2のボーラーとなって、ダート界に革命を起こすか。

 ▼メイショウボーラー 03年デビュー。いきなり4連勝して小倉2歳S、デイリー杯2歳Sを優勝。朝日杯FSは1番人気もコスモサンビームの2着。その後、皐月賞3着、NHKマイルC3着と堅実に駆けたが、白星から8戦遠ざかった。白井寿昭師(当時)は4歳初戦にガーネットSを選択し、初ダートに挑戦。「この策は決まるぞ。君らびっくりするなよ」と報道陣に言い放ち、3番人気ながら3馬身差快勝。その後、根岸Sも7馬身差圧勝。ダート3戦目のフェブラリーSも1分34秒7のレコード(当時)で勝ち、あっという間にダートの頂点へと上り詰めた。

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