年度代表馬リスグラシュー、配合相手レイデオロ有力 吉田代表「産駒に期待」

[ 2020年1月28日 05:30 ]

<JRA賞授賞式>MVJのルメール(左)と壇上でインタビューを受ける矢作調教師(撮影・白鳥 佳樹)
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 19年度JRA賞授賞式が27日、都内のホテルで関係者約600人が出席して行われた。

 年度代表馬に選出されたリスグラシュー(牝6=引退)を管理した矢作芳人師(58)は表彰の壇上で感極まり思わず涙。言葉を詰まらせながら「この日を目指して努力してきたので本当にうれしい。人間の想像を超えた馬。馬は常識で測ってはいけないということを改めて勉強させられた」と喜びを語った。

 14日に京都競馬場で引退式を終えており、今後は生まれ故郷であるノーザンファーム(北海道安平町)で繁殖牝馬となる。初年度の配合相手はレイデオロ、モーリス、ロードカナロアの3頭が候補。同ファームの吉田勝己代表は「2月末に種付けの予定」とした上で「種付け当日にコンディションとか、いろいろな要素で相手を替えることもある。だから、今ここで明言してしまうと替えた時に面倒だから」。あくまで未定を強調した上で「一番プロモートしたいのは、やはりレイデオロだからね」。昨夏死んだキングカメハメハの後継で今年から新種牡馬となるダービー馬が、“花婿”の最有力候補であることを示唆した。同じ6歳、ノーザンファームの“同期生”。夢のある配合だ。

 吉田代表は「産駒には期待している。クラシックを狙える馬を出してほしい」と早くも来年以降に誕生するであろう未来のG1ウイナーに期待十分。一方、矢作師は親心で「とにかく元気で脚の速い子を産んでほしい」と願った。

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