近藤利一氏が死去 「アドマイヤ」でJRA・G1を13勝 ミルコも追悼「日本のお父さんが…」

[ 2019年11月18日 05:30 ]

99年ダービーで快勝したアドマイヤベガと近藤氏(中央手前)。鞍上は武豊
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 「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一オーナーが17日早朝、大阪市内の病院で死去した。77歳だった。今夏にがんであることを公表し、闘病生活を送っていた。

 84年に馬主免許を取得し、98年朝日杯3歳S(現朝日杯FS)のアドマイヤコジーンでG1初制覇。99年にアドマイヤベガでダービーを制した。JRA・G1通算13勝。海外でも07年にドバイデューティフリー(現ドバイターフ)をアドマイヤムーンで、14年に豪コーフィールドCをアドマイヤラクティで制した。

 アドマイヤジュピタ、アドマイヤマーズを預かるなど親交の深かった友道師は「8日に電話でお話ししたときには元気に香港の話などをしていらっしゃった。12日に奥さまから電話を頂いて、13日に病院でお会いしました。開業前の夏にノーザンファームでお会いしてごあいさつさせていただいてから、今日までずっとお世話になりました。驚いていますし、非常に残念です」と悼んだ。規定により故人の馬主名義変更には1カ月の猶予期間があり、香港マイルに出走予定のアドマイヤマーズなど所有馬の動向はその間に決められる。友道師は「香港は予定通りに行きます」と話した。

 ▼吉田勝己ノーザンファーム代表 今年のセレクトセールもそうでしたが、セールの最初(98年創設)から盛り上げていただきました。本当に残念です。

 ▼岩田康誠騎手 体調がすぐれないとは聞いていましたが…。一番の思い出は近藤会長の馬で初めてG1を勝たせてもらったアドマイヤムーンの宝塚記念です。

 ▼M・デムーロ いっぱい乗せてもらい、マーズもずっと乗せてもらってありがたかったです。今年のJRA賞(アドマイヤマーズが最優秀2歳牡馬を受賞)授賞式後に食事に行ってとても楽しかった。息子のようにしてくれた。日本のお父さんが亡くなり悲しい。

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2019年11月18日のニュース