【マイルCS】ビュイック&木村厩舎“黄金タッグ”だ!今年はプリモで波乱巻き起こす

[ 2019年11月15日 05:30 ]

来日し美浦トレセンを訪れたウィリアム・ビュイック(撮影・西川祐介)
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 今年も外国人騎手が大暴れする季節がやってきた。今週から短期免許で騎乗するウィリアム・ビュイック(31=ノルウェー出身)が14日、美浦トレセンに登場。プリモシーンでマイルCS連覇が懸かる男が意気込みをたっぷりと語った。 マイルCS

 「ヨロシク、オネガイシマス!」。ちょうど1年前と同じ、爽やかスマイルのビュイック。昨年のマイルCSを5番人気ステルヴィオで制した英国の名手は今年も同じ木村厩舎の馬で参戦。プリモシーンで連覇に挑む。

 研究熱心な男だ。すらすらと日本馬の情報が口を突く。プリモシーンとコンビを組んだ昨年12月のターコイズS(8着)のことはしっかり覚えている。「中山で窮屈なレースになってしまった。馬はG1でも通用すると思っている」。昨年、3歳馬のステルヴィオを万全の状態に仕上げた木村厩舎への信頼は厚い。「センセイがいい状態に仕上げてくれる」と笑った。

 日本で5度目の騎乗を迎えるノルウェー生まれの31歳。父ウォルターは北欧で活躍した元騎手。母も馬術の選手という競馬一家に育った。06年のデビュー後は順調に活躍し、今やゴドルフィンの主戦騎手も務める。今年は5月に落馬負傷して3カ月休養。それだけに巻き返しの秋としたい気持ちは大きい。「脳振とうのような症状に苦しんだが今は完調。しっかり休んだことで凄く体調が良くなった」とアピールした。

 昨年のマイルCSではG1初勝利の木村師が号泣した。「(そのシーンを)見てはいないけど話は聞いた。今年もいい形で泣かせたいね」。273戦30勝。うち重賞が5勝。日本は大好きな国の一つだ。「(英国に)帰ると“また日本に戻りたいな”という気持ちが湧いてくる。刺し身、焼き肉、ラーメンが好き。何より奇麗でレベルの高い日本の競馬が大好き」。マイルCS後もジャパンCのレイデオロ(牡5=藤沢和)、阪神JFウーマンズハート(牝2=西浦)、朝日杯FSトリプルエース(牡2=斉藤崇)とG1で有力馬がスタンバイ。有馬記念当日まで騎乗予定のナイスガイから目が離せない。

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