ウイニングチケットもたてがみ切られる…たてがみがメルカリで出品される

[ 2019年9月19日 05:30 ]

たてがみの一部が切り取られた名馬ウイニングチケット(うらかわ優駿ビレッジアエル提供)
Photo By 共同

 またも名馬のたてがみが被害に遭った。北海道浦河町の観光宿泊施設「うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)」で、93年の日本ダービーを制したウイニングチケット(セン29)のたてがみが切り取られていたことが18日、分かった。同日午後に同施設から被害届が出された北海道警浦河署が器物損壊の疑いで捜査を進めている。

 切られていたのはウイニングチケットの黒いたてがみ幅約10センチ、長さ約20センチで、16日午前7時に馬房から放牧地に誘導しようとした際に施設関係者が見つけた。同施設がSNSで情報提供を呼び掛けて調査した結果、12日午前10時から14日午前10時の間に切り取られたものと判明。同馬はこの施設で引退後の余生を過ごしており、訪れた人はスズカフェニックスやタイムパラドックスなど他の引退馬も含めて自由に見学、餌やりや触れることもできる。馬は午前7時~午後3時まで放牧されており、牧場は一般道にも面している。

 さらに、フリーマーケットアプリ「メルカリ」にウイニングチケットのたてがみと称するものが出品されていたことも判明。出品データはその後削除されたが、同施設の太田篤志マネジャーは「(単なるいたずらや記念として持ち帰ったのではなく)私利私欲と思わざるを得ません。出来心かもしれないが、事件の重大性が分かっていない。一人の軽率な行動で馬はもちろん、ファンや牧場関係者にも重大な問題になっている」と憤った。同施設では急きょ、18日の牧場見学を中止。フェイスブックで「チケットのたてがみを切った人、今、何を思ってますか?」と訴えかけた。

 道内では浦河町と同じ日高地方の日高町の牧場「ヴェルサイユファーム」にけい養されているタイキシャトル、ローズキングダムのG1馬2頭のたてがみが切られているのが15日に見つかっている。日高町と浦河町は約75キロの距離。日高町の事件は14日午前9~11時頃とみられており、同一人物による犯行の可能性も高い。いずれも刃物で切られたような切り口で、タイキシャトルのたてがみも「メルカリ」に同一人物によって出品されていた。 

 ▼柴田政人元調教師(騎手時代の93年にウイニングチケットで自身初のダービー制覇)たてがみを切るなんて…。何でそんなことをするのか。かわいそうなことはやめてほしい。びっくりしたし、とても残念だ。 

 ◆ウイニングチケット 父トニービン 母パワフルレディ(母の父マルゼンスキー)29歳 栗東・伊藤雄二厩舎所属 馬主・太田美實氏 生産者・北海道静内町の藤原牧場 戦績14戦6勝 総獲得賞金4億2412万5000円。

 ◆器物損壊罪 刑法261条で定められており、他人の物を故意に壊したり、価値を低下させたり、ペットなどを殺したり傷つけた場合に適用。3年以下の懲役、30万円以下の罰金、もしくは科料(1000円以上1万円未満の財産刑)。

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